東京・板橋区議会議員の男性(37)が、出会い系アプリを通じて知り合った契約社員の女(32)から「なめてると海に沈められるよ。500万円持ってこい」などと脅迫されるトラブルがあったことが15日、明らかになり、ネット上の注目を集めている。
警視庁は、女が男性区議との待ち合わせ場所に、現金を受け取りに来たところで恐喝未遂容疑の現行犯で逮捕したことを発表した。時事通信によると、女は調べに対し、「既婚者であることを隠された悔しさがあり、慰謝料を得ようと思った」などと供述しているという。男性区議は結婚していることを隠して交際していた模様だ。
一方、多くの報道機関が被害者の男性区議を匿名で報じる中で、時事通信は実名報道に踏み切った。当初ネット上では、この区議の公式サイトなどから取得された顔写真がSNSやまとめサイトなどに拡散され、「女も悪いが、この区議も悪い」といった反応が続出した。
ところがフジテレビが夕方のニュースで、逮捕された女の勤務先がNHKの関連会社であると報じてから、ネット上で別の波紋が広がった。
不思議なことに、フジテレビは区議のほうは「東京都内の区議会議員」と匿名報道。被害者とはいえ、公人が巻き込まれたトラブルであり、本人の名前だけでなく、どこの区議会かも明らかにしない一方で、容疑者の勤務先を報道した対応は、憶測を呼びそうだ。
そして、NHK関連の不祥事ということで、NHKから国民を守る党の立花孝志党首が早速反応。ツイッターで「どっちも悪いよ! 板橋区はこの被害者議員の氏名を公表するべきでしょう!」と噛み付いていた。