駐韓米国大使を激しく嫌う韓国、「日系」もやり玉に --- 古森 義久

(古森 義久:産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授)

韓国でハリー・ハリス米国大使が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持勢力から激しい非難を浴びるようになった。今や、同大使が日本人の母親をもつ日系アメリカ人であることも糾弾の標的となっている。

ソウルの米国大使館周辺では、12月12日頃から連日のように韓国駐在のハリー・ハリス大使を糾弾する集会が開かれた。集会に参加した、文在寅大統領を支援する左派系の政党員や市民団体の代表たちは、「ハリス大使 斬首コンテスト」を行ったり同大使の肖像画を燃やしたりした。「ハリス野郎のひげを1本ずつ抜いてやろう」「割り箸でハリス野郎に拷問を加えてやる」「爪切りでハリスの口を引き裂いてやる」などという攻撃的な言葉をプラカードに掲げて叫ぶ者もいた。

こうした乱暴なハリス大使叩きは、韓国のメディアだけでなく国際通信社のロイターやロシアの対外ネットメディアによっても詳しく報道された。米国のワシントンの国政の場にもその動きは伝わり、連邦議会などで対韓関係への懸念が改めて深まっている。

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