こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka
英語ブログを運営し、本を出版し、大手メディアで記事を書いていると、読者の方から問い合わせを受けることがあります。問い合わせではなく、クレームが出ることもありますが、どんなものでも反応があるということは「見られている」ということですから、とても嬉しいものです。
しかし、時々、不作法な問い合わせを受けることがあります。そしてこの不作法な問い合わせは、私が常々「絶対にやめておこう」と気をつけているポイントでもあります。
1. 調べればすぐわかることを質問する
私は「質問を受ける」ということについて、人一倍気になる質です。
質問が出てくる、ということはブログや記事内で読者を満足させるための情報が提供できていない場合や、新たな潜在ビジネスのヒントになる可能性を秘めているからです。いずれにせよ、現行のサービスに足りない点を気づかせてくれるので、質問は基本的にウェルカムの姿勢ですし、一つ一つと丁寧に向き合っています。
しかし、問題は検索すれば数秒で出てくることを、わざわざ質問する人たちです。極端な例を言えば、「directoryとはどんな意味ですか?辞書で調べたのですが、しっくりこなくて」という英単語についての質問です。directoryは辞書で出てこないような英単語ではありませんので、質問者が面倒くさくて私に聞いて来ているということは明らかです。
調べるのが大変、専門家としての意見で回答がほしい、ということなら話は別です。が、調べれば誰でもわかることは聞かない方が良いと考えています。
2. 回答を出してもノーレスポンス
特に英語ブログでは、記事を読んだ読者から「英語を使ってこんな進路に興味があります」という人生の選択に関わる意思決定を相談されることがあります。相手の人生に関わる大事な決断になるので、できるだけ慎重に、分かりやすく、丁寧に解説をするようにしています。ときには30分以上時間をかけて回答文を作成することもあります。
ですが、こちらは渾身の力で回答を出しているのに、相手からはノーレスポンスだと悲しくなります。回答を出すのに代金は頂いていませんが、時間と手間がかかっています。なにより、「相手のために」と真心持ってメールを出しているのに、何も返事がないと、「自分の答え方が悪かったのか?」「気分を害させてしまったのか?」と心配になってしまいます。
回答に納得できないなら「回答に不満」と言ってくれれば、こちらも別角度で分かりやすく回答したいと思っています。完全無視を決め込まれると、とても残念で悲しい気持ちになってしまいます。
3. 返事を強要する
私は原則、100%に近い返信率で対応しています。一部、内容がない冷やかしのコメントや、悪意を感じるコメントはスルーしていますが、基本的にはどんな質問にも、自分のダメなポイントをつくような質問にも対応しています。
ですので「必ず返信をください」「返事まだですか?」と返信の強要、催促が来ると残念な気持ちになります。対価を頂いて提供する「有料サービス」の利用者から求められるなら、納得のいく話なのです。が、そうでない場合は返信を「必ず返信を」といわれると困ってしまいます(私は性格上、そう言われると慌てて返信を出してしまうのですが…)。
4.「~がないから」と言い訳をする
メールで相談をされる方の中にいるのですが、「~なのでできないのですが…」とできない理由から入る人がいます。
以前もらったことがあるのは、「黒坂さんのように、会社員をやりながら起業をしたいと思っています。といってもなかなか資金もないし、やる気が湧いてこないのですがどうしたらいいですか?」というものです。やる気がないなら、起業できないのでは?と思ってしまいます。起業は義務ではないですし、誰かに熱量を与えられて動く人にはまったく向かない世界です。
また、「IESP(英語学習プログラム)に参加したいのですが、お金がありません。でも参加する意欲はあります!」と言われてしまったこともあります。無料入会させることは物理的には可能なのですが、そうすると他に料金を支払って入会した人に私は顔向けできなくなります。「申し訳ないのですが、入会にはお代金を頂いております」とメールを送らざるを得ませんでした。
「~がないから」という言い訳をする人は、世の中には自分の母親のように無償で世話を焼いてくれる人がいると勘違いしています。助けてもらって当たり前、自分はそうしてもらう資格がある、という感じでしょうか。しかし、その思考ではこれからの激動の時代を生き抜くことなど出来るのか?といつも質問者のことが心配になってしまいます。
人を頼ることは悪いことではありません。わからないこと、困ったことは遠慮せずにできる人に頼ることはいいことです。私もそういう問い合わせが来たら、いつも全力で対応しています。が、不作法を持って来られると、「なんとしても助けたい」という気持ちが萎えてしまうのもまた、事実なのです。
黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表