ネット上の情報は「フェイク」と思って付き合う

インスタグラムを始めとする写真アプリとスマートフォンのカメラの性能向上には驚くべきものがあります。

暗い室内で撮った写真も明るく見やすくなり、曇り空のどんよりとした海岸線もエメラルドブルーの美しいビーチに変わります。

人物の写真もネット上では実物と全く違っていたりします。

私のように、数年前の写真をいまだにポータルサイトに掲載し、「アンチなシノビーファン」から「若作りしてんじゃねーよ!」とディスられるケースもあります。

それはさておき、スノーのような写真加工ソフトを使うと、信じられない位に別人になっている。そんなネット上の人たちがたくさんいます。

実際よりも写真の方が圧倒的に美しくレベルが高い。つまり、ネット上の情報はかなり「盛られている」という事です。

(写真ACから:編集部)

(写真ACから:編集部)

また、インターネット上の情報には、受け手が勝手にバイアスをかける傾向があります。

例えば、私は海外に行ったとき、写真をアップする回数が増えます。面白い写真が多いから掲載している訳ですが、その頻度が高くなると、私がいつも海外にいて、日本にほとんどいないと勘違いする人が出てきます。実際は、年間でせいぜい行っても2か月程度。1年のほとんどは日本です。

また、美味しいお店に行って、きれいな写真を撮れたらアップするようにしています。これも、毎日豪華な食事をしているいるわけではありません(写真のような380円の吉野家の牛丼ご飯少な目は普段はアップしません)。

高級レストランのフレンチやお寿司の写真ばかり見ていると、私が年中キャビアやステーキばかり食べ、高級ワインを飲みまくっていると思い込んで、「シノビーってバブリー!」と嫉妬してしまうのです。

私が言いたいのは、インターネット上の情報の多くは「フェイク(偽物)」であると言うことです。

情報発信者が意図的にやっている場合も、意図せざる場合も、情報が現実よりも過剰に演出され、さらに受け手が勝手に妄想を膨らませてしまう。

ネット上に情報発信する人は自分を少しでも良く見せ、過剰な演出で自己承認欲求を満たしたいものです。しかしそれによって、ネットの情報価値は毀損されていく。

こうしてネット上の情報の信用度が落ちれば落ちるほど、フェイス・トゥー・フェイスの情報が価値を高めていくのです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年12月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。