東京都議会議員(町田市選出)のおくざわ高広です。
旧年中は大所高所からご指導賜り、誠にありがとうございました。
さて、昨年の年頭所感「変」に引き続き、今年のテーマを漢字一文字で表現したいと思います。
2020年のテーマは「越」
昨年は年明け早々の離党から始まり、数多くの難局を乗り越えて、なんとか越年できたというのが、正直なところです。
その間、変わらぬご支援をいただいた皆様、厳しくも温かい激励をくださった皆様に、感謝しかありません。ありがとうございました。
昨年のテーマとして「変」を掲げ、特に価値観を転換することによる社会変革を目指してきました。
その中で、たどり着いた社会変革のキーワードが「越境」です。地域や組織、年齢や性別といった社会の作り出した枠を越えて、交流していくことで、イノベーションを誘発していくことができると確信しています。
越境① 官民の協働による社会課題の解決
2040年代の東京への道筋ともいえる「未来の東京」戦略ビジョンに、
「民間企業等の多様な主体との協働」が、基本戦略として位置づけられました。
20年、30年先も、都民の幸せ、日本全体の幸せを追い求めていくために、
これまでの官民の関係性を越えた協働の必要性については、これまでも主張してきましたが、
都庁自身が、その重要性を認め、役割や権限の見直しを進めようとする姿勢を示したことは大きな意味があります。
あらゆる機会を捉えて、民間の有する知見を都庁に伝えていく橋渡し役になりたいと考えています。
越境② 広域行政体としてのセーフティネット再構築
新たな都政改革ビジョンに示された区市町村境を越えたシステムやデータの共有化は、実は都民サービスを飛躍的に向上させる可能性があると考えています。
例えば、家のすぐそばにある保育園、入りたいけど隣の区だから入れない、そんな困りごとをたくさん耳にします。都民の皆さまから見れば不思議でならない区市町村境問題に一石を投じ、都と区市町村の役割や権限の見直しにつなげていきたいと考えています。
中でも、義務教育において、家庭間・地域間での経済格差を教育格差にしないために、都の果たす役割は大きいと考えています。広域行政体である都がしっかりとセーフティネットを張り、区市町村はそれぞれの魅力向上のために創意工夫を凝らしていくような関係性を構築していければと思うところです。
越境③ 政と民の間にある第三の選択肢~
最後に、政治と民間の関係性の再構築です。
議員になって気づいたこと、それは、政治家がイノベーションを阻害しているのではないかということ。
これまでの、一部の人だけが、一方通行でコミュニケーションをとっているような政治の在り方を変えたい。
唯一のルールメイカー(法律や条例を変える権限を有した存在)である政治家と
社会課題を解決するノウハウを有した民間人材が、
その垣根を越えて、第三の選択肢をともに考える関係性をつくりたい。
それを形にすべく、昨年スタートしたのが、
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“政”と”民”が行き交い、
東京の新しいみらいを探す場所
Tokyo Cross Point
2020年度は、更にパワーアップした形でリニューアルしていこうと思いますので、楽しみにしていてください!
とにかく、越境をテーマに活動していこうという年頭所感でありますが、最後に、これまでの自分の感性や常識を越えていこうと思います。正解の無い社会へと突入していく日本にあっては、自らの経験など全くあてにならないということを自覚しなければなりません。いつでも常識を疑い、新しい感性に触れながら、自らをアップデートしていく2020年にすることをお誓いします。
本年も、ご指導・ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いします。
編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2019年1月1日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログをご覧ください。