まあ、やってみなければ分からないが、玉木さんは枝野氏の要求をすげなく退けた方が喝采を浴びそうな気がしている。
優柔不断な優男から、雄々しく筋を通す強い漢に変身する絶好のチャンスが目の前に来ているように思える。
国民民主党の支持率が低迷していると言われているが、支持率などは党首の動き一つで簡単に動くことがある。
玉木さんに必要なのは、「強い政治家」のイメージである。
枝野氏は、立憲民主党を立ち上げた直後は、小池希望の党に雪崩れ込もうとしていた大方の民進党の国会議員の中で一人孤高の立場を貫いた「強い政治家」というイメージを獲得することに成功した人だが、今の枝野氏は、ただの「強い政治家」から「傲慢な政治家」のイメージに変わってしまっている。
下地氏のIR関連事業者からの陣中見舞い受領疑惑で維新のイメージが大きく傷ついてしまった現在、保守中道、あるいは中間層の受け皿になりそうなのは玉木さんが率いる国民民主党しか見当たらない。
立憲民主党と合流してしまえば、結局は野党の皆さんは保守中道、中間層の支持を失うことになりかねない。
実に勿体ないことである。
玉木さんが強くありさえすれば、国民民主党は保守中道や中間層の支持を獲得するのかも知れないのだから、ここは頑として立憲民主党への吸収合併を拒否すべきだろう。
国民民主党は、皆さんが思われるほどには弱くない。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年1月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。