小池さんの経歴をあれこれあげつらう記事が出始めているようである。
7月の東京都知事選挙が小池さんにとって決して順風満帆だとは思わないが、東京オリンピックを目前にして首都の顔を変えることが日本の国益にプラスすることだとは到底思えないので、まず小池さんの再選は間違いないだろうと思っている。
しかし、都知事が小池さんでなければならない、という理由はあまりない。
先の都知事選挙で小池さんが圧倒的な勝利を飾った、ということで小池さんの仕事は半分ほど終わったようなものである。
東京都政にこびりついていた宿痾のようなものの大半が先の都議会議員選挙で削ぎ落されたことは間違いない。
都知事としての小池さんを欠いて都民ファーストが果たして自立できるかどうか分からないが、だからと言って大方の都民がかつての自民党都議団のような存在を求めているかと言えば、私は否と言いたくなる。
都民ファーストの皆さんにとっては大変な試練だろうが、この試練を乗り越えてこそ本物の政治家が育つのではないかと思っている。
都政は然るべき人に任せてもいいのではないか。
男性でも女性でもいい。
それなりの人が小池さんの周りにはいるはずだ。
一方、国政の方は問題山積である。
私には、強い女性のリーダーを求めているように思えてならない。
かつてのような小池ブームの再来はないだろうが、小池さんは、もう一度国政に復帰することを考えられたら如何だろうか。
今年の東京オリンピック・パラリンピックは、安倍総理にとって最高の花道になるはずである。
安倍総理の跡を誰が襲うか。
これが永田町にとって今年最大の課題になるはずである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年1月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。