立憲・国民合流合意せず:玉木さんが男を上げた?

早川 忠孝

とりあえずは、筋を通した玉木さんが男を上げたというところか

立・国合流、合意できず 双方が党内議論へ―党首会談(時事通信)

立憲民主党の中にはずいぶんと傲慢な人がいるな、と思っていた。

そういう方々の恫喝に近い圧力を敢然と撥ね退けたようなので、ここは玉木さんが男を上げましたね、くらいなことを言ってあげてもいいのだろう。

国民民主党HPより:編集部引用

どうやら永田町での解散風がすっかり収まったようである。

野党の合同会派結成から一気に立憲民主党中心での野党一本化を目指しておられた方々からすれば不本意だろうが、いくら何でも立憲民主党が国民民主党外の政党を吸収して合併するという構想は無理だった。

所属国会議員の数だけ較べれば、確かに立憲民主党の方が大きいが、支援する組織はどっこいどっこいで、保有資産は明らかに国民民主党の方が遥かに多い、現時点での支持率は立憲民主党の方が高いが、政権を握れるほどの勢いはない、などといった諸条件を勘案すれば、よほどの風が吹かない限り両党の一体化はあり得なかったことは大方の人が指摘されているとおりである。

ひ弱そうに国民の目に映っていた玉木さんが意地を貫いたように見えるのがいい。

多分、玉木さんは男を上げた、と評価されるようになるだろう。

強い政治家は、最後は信頼される。

もっとも、強くても傲慢な政治家は大方の人から嫌われる、と思っておかれた方がいい。

中身がないと何の塊も出来ませんが、さて、どんな具合でしょうか?

既成政党や既成の政治家にウンザリしておられる若い方々があちこちにおられるようだ。

立憲民主党や国民民主党は最早終わった政党だ、れいわやN国党、オリーブなどの若い方々を吸引できそうな新興政党をどうやって大きな塊にするかについて何かアドバイスが欲しい、という趣旨のコメントを頂戴した。

既成政党に魅力がなくなっており、若い方々をグイグイ引っ張っていく力を失っていることは、確かにそのとおり。
皆さんがウンザリされるのは当然だろうと思っている。

写真AC:編集部

小池さんが希望の塾を立ち上げた時は、そういう方々が4000人も希望の塾に集ったそうである。
希望の塾があのまま育っていれば、ひょっとしたら新しい大きな塊を作る芯みたいなものが出来るかも知れないな、と思っていたのだが、残念ながら希望の党の挫折と希望の塾の事実上の閉鎖でそういう動きがぱったりと止んでしまったようだ。

若干幻影みたいなところがあるが、やはり核となるカリスマ的人物の登場が必要なようである。

今のところ目立っているのは、れいわ新選組の山本太郎氏くらいなものだが、山本太郎氏のキャパがどの程度大きいのか、私にはよく分からない。N国党の立花氏には登場した当時の新鮮さが見られなくなっているので、大きな塊を作る時の芯、核にはなれないのではないかと思っている。オリーブの木は、そもそも現在どういう方々が参加されているのか分からない。

皆さん、どうも自分の小さなサークルの中で満足されているようである。

このままでは、大した塊には成長しないだろうなと思っている。
やはり、もっとウイングを拡げる必要がある。
自分たちの小さなサークルの外に、新しい切磋琢磨の場を作る必要がある。

私が今日現在言えるのは、そこまでである。

既成政党や既成の政治家に飽き足りないのであれば、まずご自分では動かれてみては如何か。
動けば、風が吹き、風景が変わるはずである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年1月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。