政治とカネの問題への答えが見つからない…

こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)のおくざわ高広です。

カジノを巡る汚職が取り沙汰され、政治への信頼はますます損なわれていることに悲しくなります。一方で、活動すればするほどお金はかかるもので、甘い誘惑に心が動いてしまう気持ちを理解できないわけではない自分もいます。

以前もお伝えしたことがありますが、立候補の際にした借金を4年間で返済していくような状況であり、また次回は借金になるなと憂鬱な気持ちになることもあります。

ZUM/写真AC(編集部)

日本では、企業献金(団体献金)と個人献金が認められています。また政治資金パーティーを通じた支援や物販(新聞販売など)や党員制度、最近ではクラウドファンディングなど、つまり様々な手段で政治家は資金援助を受けることができます。

さらに言うと、国政政党は政党交付金というものがあり、所属議員の人数によって、年間で数千万〜百億を超える額を政党は受け取っています。当然ながら、このお金の中には、良いお金もあれば悪いお金もあります。

良いお金としては、

政治家個人の志を支え、育てていく

社会課題の解決に向けて政策立案を支える
といった趣旨のものがありますが、反面、悪いお金として、
特定の企業や団体、個人への利益誘導になる場面が多く見られます。ここで思うのは、お金自体は悪ではないということです。そのお金にどんな意味を持たせるのかが大切で、それは、お金を出す人と受け取る人の間で決めることができるわけです。そんな中、選挙ドットコムが開発した「かんたんネット献金」を導入しました。

なぜネット献金なのか、私の言葉よりも、システムを開発した選挙ドットコム代表の高畑氏のコメントの方がよく分かると思うので、紹介します。

「政治とお金の問題は、一部のスキャンダルばかりが報道され「政治家はお金持ち=悪」のイメージばかりが先行していますが、実態は異なります。

心有る真面目な政治家ほど、熱心な政治活動(調査にも、政策立案にも)にお金がかかり、政務活動費だけでは賄えず、実費の負担で赤字という方も少なくありません。

また、その活動をするためにも、そもそも選挙で選ばれる必要があり、挑戦するにも供託金など多額の費用がかかります。

国を(地域を)良くしたい!といってチャレンジするにも自己負担(お金)が大きいことで諦めたり、志ある方が報われません。

・より良い政治活動に励んでもらうこと
・より良い選択があること(善き候補者が増える)

は、私たちにとって、とても重要なことです。

政治家がもっと有権者の声を集められ、そして政治活動に注力できる社会のためにも、多くの方にご利用いただきたいと考えています。

詳しくはこちら

私から付け加えると、

政策つまり解決すべき課題を真ん中に置いた政治への転換

を促したいと思っています。

ネット献金を導入することで、ブログなどの情報を見た上でわりと簡単なステップで献金に進むことができます。私としては、さらにひと工夫して、献金していただいた方が、どのブログのどのような政策を推進してほしいと願っているのか追跡できればと思っていますが、もう少し先の話になりそうです。

選挙以外でも「願い」を見える化できれば、その政策の実現可能性も高まると思っています。たとえ、応援した候補者が落選しても、政策だけは前に進んでいく、オールオアナッシングではない政治へと繋がっていけばと考えています。

政治にも選挙にもお金がかかります。今の制度は、資金面でも強いところが更に強まるようにできています。この現実を変えていくことも、我々のようなベンチャー政治家に課せられた使命ではないかと思いながら、この答えの無い問題に、できることからぶつかっていきます。

政治とカネの問題に一石を投じたい!
奥澤の考えに共感・賛同する!
奥澤に進めてほしい政策がある!

そのような皆様、是非ともお力添えのほど、よろしくお願いします。
https://www.vonnector.jp/kenkin/


編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2020年1月16日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログをご覧ください。