さすがに合流の話はなかったことにしましょう、とは言えないはず
トランプ大統領を真似るようなことはされない方がいいだろう。
一寸の虫にも五分の魂、と言われるように、如何にも弱小のように見えても国民民主党は結構足腰が強い政党である。
立憲民主党の皆さんが圧力を掛けて押し潰そうとしてもそう簡単には潰れない。通常国会の開会までに合流を決めたいところだが、今の段階で合流に踏み切るメリットが国民民主党側にどの程度あるのか分からない。
衆議院の解散が目前に迫ってくると居ても立ってもいられなくなる人がバタバタと現れるだろうが、大方の国民は醒めている。今の段階で立憲民主党に政権を取らせたい人がどの程度いるのか疑問である。
野党としての立憲民主党は認めても、立憲民主党が政権を握ることを切望している人が現時点でどの程度いるのかは甚だ疑問である。
まあ、合流の協議をいくら続けても当分結論が出ないことは、皆さん、ご承知のとおりである。
ここで協議を打ち切られることには何の問題もないが、言い方はよほど気を付けられた方がいい。
白紙にするのではなく、当分棚上げにするくらいでいい。
通常国会が終わる頃には、また合流話が再燃するはずである。
いざ解散・総選挙ということになると、さすがに今のままの野党分立態勢では一溜まりもない。
合流を決めるためには、天の時、地の利、人の和がどうしても必要だ。
今は、人の和も不十分だが、何よりも天の時が欠けている。
立憲民主党は、国民民主党の候補者が既にいる選挙区にも立憲民主党の候補者を立てて行くつもりかしら
どうも立憲民主党の皆さんの鼻息が荒いのが気に掛かる。
喧嘩腰になっているんじゃないかな。
円満な合流を本当に求めているのならこういうことはしないはずだが、立憲民主党は既に国民民主党が候補者を決定している選挙区であっても立憲民主党の候補者擁立を検討しているようである。
共倒れになるぞ、と思うが、立憲民主党の勢力拡大のためには何でもやりそうなところが、傍目にはずいぶん傲慢に映る。
トランプ流の交渉術なんだと思うが、まあ、ほどほどにした方がだろう。
この調子では、野党間の候補者調整、選挙区調整がスムースに進むとは思えない。
立憲民主党の枝野氏が20日、どういう顔を見せるか、よくよく注視した方がよさそうである。
玉木さんは、決して怯まないこと。
いい候補者を抱えているのだから、くれぐれも立憲民主党の横紙破りに負けないことである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年1月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。