こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
昨日からまずは衆議院にて、各会派からの代表質問がスタートしました。
来週には予算委員会・財政金融委員会と質問が続くため部屋で缶詰になりながらでしたが、それぞれの個性(?)がよく出ていた代表質問だったと思います。
玉木議員の質問は夫婦別姓や養育費、ゲーム規制など建設的な問題提起が散りばめられており、良かったです。
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そんな中、まさにその「夫婦別姓の導入」を提案した玉木議員に、激しいヤジが飛んだことがニュースになっています。
これに対して「意味不明」「時代錯誤」などの批判が殺到し、私もそう思ってツイートしたのですが、
足立議員からの指摘を受けて、ちょっとこの点を整理して考えてみたいと思います。
私もこの強いヤジや夫婦別姓反対に対して「まったく共感しない」という意味では理解ができないのですが、反発する理由やロジックについては、実はわからなくもありません。
全員がそうかはわかりませんが、夫婦別姓に強く反対している保守派の人々は、その影響が戸籍制度の廃止や天皇陛下・皇室といった、日本の伝統文化の根幹に及ぶことを警戒しているのだと思います。
そして実際、夫婦別姓制度を推進する人には「(そもそも身分差別を内包する)天皇制・皇室制度はない方が良い」「女系天皇が認められないのは男女差別でおかしい」と主張する人が多いので、その警戒心はMAXになります。
なお私自身、皇室は日本にとって必要不可欠だと思うし、女系天皇には反対の立場です。
あまりにもリベラルな価値観を強く押し出されて、それを認めてしまうと、日本の根幹を支える天皇陛下・皇室の存在意義にまで踏み込まれてしまう…
もちろん単に「夫婦同姓でこそ家族の絆が深まる!」的な古い価値観や慣習から、夫婦同姓に固執している方もいる一方、こうした「先」を見据える立場から反対しているという方は少なくないのではないでしょうか。
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そうした中で、できるだけ多くの人の理解を得て夫婦別姓を前に進めていくためには、足立議員が示唆するように皇室等の問題とは(意図的にでも)完全に切り離して進める必要があると思います。
夫婦別姓を推進するサイドの方々は、あまりに「世界中でこうなのに、日本だけがおかしな制度を保っている」論で攻め立てると、そのロジックはそのまま皇室に突き刺さってしまうので、もう少し実務的な面から攻めて行くほうが良い気がします。
日本維新の会は皇室の伝統を守りながら、戸籍制度も廃止しない(保守派も納得しやすい)ハイブリッドな夫婦別姓制度を提案しています。
参考:
家族の一体性と夫婦別姓は両立する - 維新版「選択的夫婦別性」で日本を前に -
今回の激烈なヤジは論外としても、政策を前に進めるために広範なコンセンサスは必要不可欠です。
状況を冷静に見極めながら、建設的な議論・提案ができるよう、今国会でもしっかりと論戦に臨んでいきます。
皇室の問題は、しっかり取り上げたいので、また改めて。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2020年1月22日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。