こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
今朝のニュースやワイドショーでも引き続き、「だったら結婚しなくていい!」のヤジをきっかけとして、夫婦別姓制度が大きく取り上げられておりました。
野党もいちいち確認求める必要あるのだろうか。野党のヤジも相当酷いんですが。犯人探しに血道を上げるのではなく、議場整理のルールを提案するとか、もう少し建設的なアプローチはないのだろうか。 https://t.co/ZkQfShV9cT
— 長島昭久 (@nagashima21) January 23, 2020
謝る必要があるかどうかは、微妙ですよね。
今回にヤジの内容は私の考えとは異なりますが、誤りとか悪と決めつけるのは早計。ましてや、考え方の違いを認め合うことができなければ、真摯な議論はできないのではないかと思います。発言内容を頭から悪と否定して追い詰めて行くやり方は如何なものかと。 https://t.co/GBurR4NWa8— 長島昭久 (@nagashima21) January 24, 2020
そしてネット上では長島昭久代議士が燃え盛りながら闘っていらしたので、私も本件について少し思うところを述べたいと思います。
私はそもそも議場でのヤジ全般に否定的です。そして夫婦別姓制度には強く賛成の立場です。
なので、今回の杉田水脈議員と思われるヤジは極めて不愉快な内容ですし、世間から激しく批判されるのも当然のことだと思います。
一方で長島昭久議員が疑問を呈しているように、議会に「犯人探し」や謝罪を求めるというのは、今回のケースでは筋が違うのでは?と感じています。
選択的夫婦別姓ヤジ、自民の杉田氏か 野党が確認求める:朝日新聞デジタル
同委の高木毅委員長によると、野党側は▽杉田氏と認識しているのか▽杉田氏だとすれば本人が撤回、謝罪をするか▽自民としての考えはどうか――と問題提起した。(上記記事より抜粋、強調筆者)
ヤジが駄目だというなら野党側だって聞くに堪えないヤジを沢山飛ばしているので、「謝罪」までもが出てくるのは唐突といいますか…。
ヤジ自体が議場には不要なものですし、表現も攻撃的でまったく無礼だとは感じるものの、今回の発言は客観的に見ると「セクハラやじ問題」や「LGBTは生産性がない」のような人格攻撃・人権侵害まではいかない、「政策的主張」の範疇にギリギリ留まっているように思います。
夫婦別姓を求めて闘っている当事者の皆さまは怒り心頭でしょうし、私もカチンときてます。発言には責任が伴うので、マスコミが発言者を追い回すのは存分にやれば良い。
ご自身は議員・政治家なのだから、自らの政策的主張を堂々とお話されるべきだと思います。有権者は、それに基づいて投票行動を決定するのですから。
しかし、他のヤジは全部スルーしてことさらに今回の発言だけを議会が取り上げることには違和感を覚えるので、長島昭久議員の見解には私は概ねで同意するものです。
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なお発言主と思われる杉田水脈議員は、過去にこんな記事も書いていたので、私が一昨日のブログで深読みしたような「皇室を守る」等は考えてないのかもしれません。。
いずれにしましても今回、彼女がヤジによって大失点し、夫婦別姓制度に多大なる注目が集まったことは、制度導入に対してある意味では「追い風」と言えます。
小泉環境相、夫婦別姓に「ポジティブ」 ヤジ問題で発言:朝日新聞デジタル
自民党内からも声が上がり始めています。これを一過性のワイドショーネタや政局にせず、我々も旧称に法的効力を付与する「維新版・夫婦別姓制度」を改めて提案し、議論をリードすべく尽力をして参ります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2020年1月24日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。