1月27日の衆議院予算委員会
「桜を見る会」問題を追及する立憲、国民、共産などの野党側は、一問一答の予算委員会になれば、安倍首相を十分に追及できると意気込んでいた。しかし、1月27日に開かれた衆議院予算委員会は、明らかに野党側の完敗である。
野党側は、江田憲司、大串博志、黒岩宇洋、今井雅人、大西健介の各議員が、桜を見る会と1億5000万円問題で安倍首相を追及したが、何の成果もなく完敗した。
野党側完敗の原因
野党側完敗の原因は、攻撃のネタ・材料を週刊誌報道に頼り、決定的な証拠を持たず、すべては確たる証拠もなく、単に推測や想像に基づく安倍攻撃に過ぎないからである。
前夜祭については、野党側のアドバイザー的存在の郷原信郎弁護士による「安倍首相は詰んでいる」の主張の誤りが明らかになった。なぜなら、「詰んでいる」ことの大前提である、「ニューオータニ5000円」の違法性や不当性すら、野党側はいまだに全く証明できていないからである。
「桜を見る会」は政治倫理の問題であり、法律問題ではない
「桜を見る会」における安倍首相側の招待者増加及びそれに伴う予算増加は単なる政治倫理の問題であり法律問題ではない。
なぜなら、当該行事は首相恒例の行事として、民主党政権時代も後援会関係者の招待を含め盛大に行われていたから、安倍首相側に限って、特段の「買収の故意」(刑法38条)や「違法性の認識」さらには「可罰的違法性」の存在を証明するに足りる事実も証拠も全く存在しないからである。
「桜を見る会」による安倍内閣打倒は不可能
野党側は、現在でも「桜を見る会」の追及で安倍内閣を打倒できると甘く考えているようであるが、到底不可能であることを一日も早く悟るべきである。
なぜなら、いかに野党側が必死に追及しても、上記の通り、野党側主張の「買収」や「政治資金規正法違反」などを証明するに足りる事実も証拠も全く存在しないからである。このことは、1月27日の衆議院予算委員会での野党側完敗で増々明らかになった。
野党側は予算の審議をせよ
野党側は国民生活に直結する補正予算の審議をせず、もっぱら「桜を見る会」などの追及に明け暮れている有様である。災害復旧、外交、安全保障、景気、社会保障、人口減少、高齢化など問題は山積している。このような野党の体たらくでは、野党への政権交代などは到底不可能である。
なお、1月26日BS朝日「田原総一郎の与野党激論」で、松川るい参議院議員は、「桜を見る会の招待者名簿は長く残すような行政上の重要文書ではない。個人情報保護など、会が終われば速やかに処分するのは当然のことである」旨を述べておられた。筆者も全く同感である。