新型コロナウイルスによる肺炎は、中国で感染者数が増加し、各国でも感染が広がりを見せつつある。28日には、国内7例目の感染が報告され、武漢への渡航歴のない症例もはじめて報告されている(バスの運転手として、武漢からのツアー客と接触)。
新型肺炎の予防法は次のような対応が推奨されている(参照:首相官邸ホームページ)。様々な情報が飛び交っているが、基本的には以下を参考にしてほしい。デマに惑わされることなく、落ち着いて対応することが必要だ。
何が何でもマスクを買い占める、などの行動はおすすめできない。手洗いがまずは重要であり、マスクがないときはティッシュで覆って咳をする、人混みを避ける、栄養をしっかりとる、などの基本をまずは認識しなければならない。特に、手洗いは正しいやり方でしなければ予防として不十分であり、マスク着用では鼻を出してはいけない。
1)頻回の手洗い(正しいやり方で)
2)マスクの正しい着用(鼻からあごまで覆う)
3)咳エチケット(くしゃみや咳をするときは、他の人からなるべく離れ、マスクがないときは口をティッシュでおおい、終わったらティッシュは捨てる。ティッシュもないときは袖や服の内側で覆う)
4)人混みへの外出は控える
5)十分な睡眠と栄養
6)室内は乾燥しすぎないよう、適度な湿度(50-60%)に保つ
新型コロナウイルス肺炎に関しては、驚異的なスピードで既にいくつか論文が出され、ワクチン開発も開始された。また、HIV治療薬が有効である可能性が示唆されている。状況は今後もめまぐるしく変わっていくと思われるが、次回は、論文や現時点でわかっていることをまとめたい。