一連の州の結果が米大統領選の勝者を占う上で有効だとしても、世論調査で判断するには2016年の例もあり、悩ましいと思われたあなた。こんなアノマリーもございます。
例えば、アメフトの頂上戦、スーパーボウルが挙げられます。アメリカン・フットボール・カンファレス(AFC)のチームがチャンピオンになった場合、共和党候補が大統領選で勝利、ナショナル・フットボール・カンファレンス(NFC)のチームならば、民主党候補が制してきました。これまの戦績を振り返ると8勝3敗ですが、2000年以降では4連勝と勝率を上げてきている点が魅力的。今年は2月3日ですから、かなり早い段階でどちらの党の候補が勝利するかが予想できるというわけで、ウォール街でも大注目のアノマリーです。
もう一つ、ハリウッドからもこんなアノマリーをご紹介しましょう、アカデミー賞とゴールデングローブ賞(ドラマ部門)の作品賞が同じ映画であれば共和党候補が勝利し、別々であれば民主党候補が当選するとされています。
過去17回のうち12勝5敗ながら、直近では2016年を含め2連勝中。既に、1月5日開催のゴールデングローブ賞では、「1917 命をかけた伝令」が作品賞を獲得しました。2月9日(日本時間の2月10日の昼)のアカデミー賞で同作品が受賞できるか否かで、民主党候補が決まる前にトランプ大統領が再選するか占えるというものです。
当たるも八卦当たらぬも八卦。米国の文化に触れるという意味でも、アノマリーに注目して損はないかもしれません。
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2020年1月29日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。