共産党の悪口はヘイトか?京都市長選挙の茶番

「与野党相乗り現職」陣営が出した「大切な京都に共産党の市長は『NO』」という広告に対して、「共産党山本太郎相乗り陣営」やその支持者たちがお怒りだ。「ヘイト」なんだそうだ。

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それなら「日本のために安倍首相はNO」もヘイトなのかと聞いたらそれはいいのだそうだ。反安倍病にとりつかれると日本の悪口、政権与党やその支持者の悪口はいくら言っても言いたい放題だが、そういうことを言い放題の人や集団を批判するとヘイトになったりするというのは看過するわけにはいかない。

しかも、これまではヘイトというと外国人や特定の外国が対象だったが、日本共産党の悪口もヘイトと認定されるようになるというのはびっくり仰天だ。ヘイトというレッテル貼りが言論封殺の手段となる可能性の恐ろしさを感じる。

ただし、市長選挙での現職陣営の「共産党になったらどないするのや」一本槍の作戦は裏目に出ているように思う。第三極の候補がそれなりにまっとうな主張をしているなかで、その候補に喰われて危ないというなら、その主張を取り入れる、あるいは耳を傾けるというのが最大の防御策だと思うのが普通だ。私も共産党市政は困ると思うが、同時に、京都では共産党になったらどうするのかという一言でずいぶんと府政・市政の議論が低調になっているのも事実なのだ。

第三極の候補者を推している地域政党の主張には、少なくとも真剣に政策的選択肢のひとつとして検討すべきものが多いが、これまで厄介なことをいうというので排除する、スルーしているように見えてきた。

それが現職への物足りなさにつながっていることは間違いないのである。そういう意味では現職が最後の締めでどういうか注目したい。