これは私のマネジメント論ですが、組織を束ねる上で50人くらいまでなら、文鎮型、つまりトップが直接個人のそれぞれの仕事を見る組織で十分だと思います。
しかし、それ以上の人数の組織の場合や、トップが抜擢人事の場合は、トップの下には右腕だけでは足りず、左腕、つまり3人居て三角形の組織を作るのが一番だと思います。
いまを去ること14年前、太宰府店(年商3億円の複合レジャー施設)の店長に大抜擢された私は、店舗運営に苦しんでいました。今の私の1/100の経験値で、社員・アルバイト50人以上の組織をまとめていたので無理もありません。
そんな中、ナンバー3的存在であった2人目の副店長が本気になった時、店の雰囲気ががらりと変わります。我々の場合は、ナンバー2が人を見て、ナンバー3が人以外の在庫や店舗修繕などを見ると、明確に役割分担を決めました。そして3人のミーティングの頻度を増やして、事あるごとに集まって話すようにしました。
すると、店舗運営がすごく安定して、私は店長として自由に動き回れるようになりました。結果、売上も利益も順調に伸びて行きました。
思えばあの時、トップの私も右腕も左腕も、3人揃って未熟者同士でした。未熟者という力量の同じ3人が三角形の組織を作ったからこそ上手くいったのです。
特に右腕と左腕の力量が同程度なら文句ナシの組織が出来ます!個々人の力量を見極めた上で誰を組織のどこに配置するか、これで上司の仕事の8割は終わりです。
恩田聖敬
この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ元社長)のブログ「ALSと共に生きる恩田聖敬のブログ」2020年2月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。