ベストセラー作家の仕事は「本を書くこと」ではない

2005年に「内藤忍の資産設計塾」でデビューしてから15年間に40冊以上の書籍を出版してきました。

「10万円からはじめる!初めての人のための資産運用ガイド」はシリーズで累計30万部を超え、すべての著作を合計すると、恐らく70万部を超えているはずです。

本を書き始めた頃は、自分で企画書を作り、出版社を見つけ、編集者と相談し、図表も手作成。さらに、書籍が完成してからの広告宣伝活動も編集者と二人三脚でやっていました。

しかし、書籍の制作も他のモノづくりと同じように、それぞれの得意分野を持った人が分業でやる方が合理的です。著者としてやるべき事は、究極的には本で伝えたいコンセプトをまとめることだけです。

全体の構成は、編集者が考えるべきことですし、執筆は書くのが得意なライターが担当する。そして、完成してからの広告宣伝はマーケティングの専門家に任せる。

ビジネス書をコンスタントに出版している人たちは、このような分業体制で、大量に出版をしています。

ライターに任せて、自分で本を書かないことを批判する人もいますが、本のコンセプトを作る人と、文章を作る人は同じ人である必要はありません。漫画の原作者と作者のような関係です。ビジネス書の場合、文章自体よりコンセプトに圧倒的な価値があります。「著者=文章を書く人」という固定観念は捨てるべきです。

出版コンサルタントとして活躍し、自らもビジネス書作家でもある水野俊哉さんの「ベストセラーの値段」(写真)には、そんな出版業界の最新のトレンドがわかりやすく描かれています。

ベストセラーとは一人の作家から「生まれるもの」ではなく、プロフェッショナルの分業によって「作るもの」というのが水野さんの主張です。

今までは、例えば編集者とのコネクションがない、文章を書く能力がない、販売するルートがないといったことで、出版できないというのが当たり前でした。

しかし、今は違います。何を描きたいかと言う明快なコンセプトさえあれば、誰でも出版できる時代になりました。

そこで、ビジネス書を書いてみたいと言う人のために、水野さんの出版記念も兼ねて、一緒に出版コンサルセミナーを開催することにしました。

私からは、ビジネス書を書いてきた著者としての経験をお話し、水野さんからは出版プロデュースという仕事について説明してもらいます。

SHINOBY’S BAR 銀座での開催ですので、美味しい食事とドリンクを楽しみながら、肩の力を入れることなくリラックスした雰囲気。出版にまったく知識のない人でも気軽に参加することができます。

資産運用だけではなく、書籍執筆の世界でも、私をロールモデルに、たくさんの成功者が出てほしいと思っています。

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■ 「初めての人のための99%成功する不動産投資」、シリーズ累計30万部となった「初めての人のための資産運用ガイド」など、今までに出版された書籍の一覧はこちらから。

※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年2月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。