大きなチャレンジは「小分け」と「ブレイクスルー」で達成する

仕事でもプライベートでも、自分には到底達成できないと思うようなチャレンジが、目の前に現れることがあります。

(写真AC:編集部)

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そんな時は、無理だと思って諦めるのではなく、「自分を成長させるチャンス」と捉えて、積極的に立ち向かっていくべきです。

しかし、このようなチャレンジには戦略が必要です。私は、2つアプローチを組み合わせるのが最善の方法だと思っています。

1つは「小分けにする」ことです。

例えば、300ページの本を執筆する場合、10万字以上の文章を書かなければならず、気が遠くなるような作業です。しかし、これを毎日1000字ずつ書いて、積み重ねていけば、それほどハードルは高くありません。

大きな塊も、小さく分けてそれを1つずつ潰していく。そうすれば時間はかかりますが、確実に大きな目標に近づいていくことができるのです。

もう一つの方法は、「ブレイクスルーを考える」ことです。一見大変そうな事でも、全く違ったやり方をすることで、簡単に解決してしまうことがあります。

子供の頃、1から100まで数字を全部足したらいくつになるかというクイズがありました。

1から順番に100まで足し算していくと、面倒な計算作業になります。ところが、1と100を足して101、2と99を足して101・・・と50組の101にすると、合計は5050と簡単に計算できます。

こんな風に、ブレイクスルーを見つけることができれば、薬の特効薬のように、あっという間に大きな成果を出すことができます。

ただし、この方法は「小分けにする」に比べ、いつでも誰でもできる方法ではなく、最初からあてにすべきではありません。

ブレイクスルーを考えながら、小分けにして前に進んでいく。これがベストなアプローチになります。

ブレイクスルーが天才の発想だとすれば、小分けにするのは努力家と形容できるでしょうか。

天才と努力家の2つを並走させることで、成果に近づくことができる。それによって成長した自分を確認することができるでしょう。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年2月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。