新型コロナウイルスがきっかけで、3秒ルール議論が盛り上がっています。
“3秒ルール”
皆さん知ってますよね。
食べ物を落とした時、「3秒以内なら食べちゃえ」って言うルールの事ですが、この3秒ルールが是か非かということで、ネットやテレビで科学的根拠はあるのかと言っています。
このニュースを一番最初聞いたときは思わず吹き出しちゃいました。ところが、大真面目に科学者たちが科学的検証をしていたんです。日本では「3秒ルール」とよく言いますけれども欧米では「5秒ルール」、先日放送されたテレビではパックン(パトリック・ハーラン氏)が「アメリカでは10秒ルール」と言っていました。
イギリスのアストン大学のアンソニー・ヒルトン教授らによる検証によると、「3秒ルール」は“あり”ということです。ただし、落としたものと場所によります。「目に見えて埃にまみれてしまったら食べるべきではないが、明らかにバイ菌に汚染されていなければ、室内の床に数秒落ちたくらいでは、食べ物に有害なバクテリアが付く可能性は低いということが科学で示された」と書かれていました。
落とした食べ物が乾燥していたり、硬い食べ物なのか、それとも水分が多かったり粘性がある食べ物なのか、まずこの違いです。
例えば、グミやドーナツ、フライドポテト、パスタなどは5秒以内だったらOKということです。さらにサンドイッチ、ポテトチップス、トースト(何も塗っていないもの)、ビスケット、チョコレートは30分たっても大丈夫だそうです。
ヒルトン教授によれば、「大部分のばい菌は、ブドウ球菌のように人間の肌から付く場合の方が多く、家の床に落とした食べ物を食べたから体調を崩すといった危険性は限りなく小さい」ということで3秒ルールを肯定しているということになります。
でもはっきり言いますけど、「パスタを落としても食べないでしょう」
さらに、家の中でどの場所に細菌が多くいるかということについては、食卓やダイニングの床は実はトイレなみに細菌が多いそうです。要は、水気がある場所で暖かいところになります。それから私には意外だったんですが、絨毯やカーペットよりもフローリングなどの硬い床の方が多いそうです。
他にもアメリカや日本でも科学的な検証が出ていましたので読んでみました。私の中の結論としては、「我々の今までの感覚であっていた」でした。
先ほども書きましたが、パスタを落として拾い上げて食べます?
パスタってカサカサしてないし、ソースついてたりしてますよね。だからなんかばい菌がついていると感覚的に思うから食べないわけで、ステーキにしてもソースがべったりついていたら多分食べないでしょう。それから刺身、これも食べないですよね。逆にチョコやお煎餅なら食べし、皮がついてるリングの皮目が床についたら洗って食べるし、切ったりんごのが断面が床についたら直接は食べないでしょう。
私はそんな感覚ですけれども、周りの人もおおむね同じような感覚でした。
最近では“3秒ルール”でむしろ日本人がぱっと食べなくなった、あまりにも清潔好きで、日本人が弱くなったとも聞きます。だから、同じものを食べても日本人は東南アジアですぐお腹壊すのではないかと聞いたことがあります。
だれかこちらの論拠を確かめて、3秒ルールは大事だと証明してほしいのですが。
編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2020年2月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。