日本経済新聞にアメリカの投資会社バークシャー・ハザウェイを率いるウォーレン・バフェット氏の「株主への手紙」が公開されたという記事が掲載されています(図表も同紙から)。
日本円で14兆円という巨額の現金残を抱え、今後はその資金を自社株買いよりも上場株式の投資に振り向けることを示唆しているそうです。
しかし、それよりも私が気になったのは、バークシャー・ハザウェイとアメリカの株式インデックスのパフォーマンス比較のグラフです。
バークシャー・ハザウェイの株式パフォーマンスを見ると、過去20年ではアメリカの株式インデックスを上回る高いパフォーマンスですが、ここ10年ではインデックスを下回っています。銘柄を集中させて投資するアクティブ運用によって莫大な富を築いてきたバフェット氏も、最近は資産運用で苦戦していることがわかります。
20年の運用成績は、バフェット氏の卓越した投資能力を証明していますが、そのような投資家でさえインデックスに勝ち続けるのは極めて難しいということです。
そのバフェット氏は、個人投資家からの運用方法に関する質問でこう答えています。
「ベストな投資法は、アメリカの株式インデックスに連動するインデックスファンドに投資をすることだ。」
短期的にはインデックスを上回るリターンが実現できたとしても、長期でインデックスに勝ち続けるのは、例え卓越した資産運用能力を持っていても極めて難しい。
とすれば、多くの特別な能力を持たない投資家は、アクティブ運用をしてはいけない。
アクティブ運用のバフェット氏が教えてくれる事は、やはりインデックス運用が長期ではベストな投資法だと言うことです。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年2月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。