ピンチは自分の大切な人にご恩返しするチャンス

内藤 忍

私が経営するSHINOBY’S BAR 銀座の来店者が急減しています。先週までは例年並みにお客様がいらしたのですが、今週に入ってぱったりと客足が途絶えました。今月の売り上げは、まだゼロ円です。

こんな状況は他のお店も同じようで、東銀座でイタリアンのお店を3店舗経営している友人の青池さんは、フェイスブックにこんな投稿をしていました。

我々のお店に限らず、贔屓にされている個人で頑張っていらっしゃるお店があれば、是非行ってあげてもらえたら思います。私のようになす術もなく、精神的に参っているオーナーさんや店長さんがたくさんいるはずです。皆さんの顔を見るだけで、先ほどの私のように元気や勇気が湧いてきます。そして、お金もしっかり落としてあげてください。更に勇気と元気が湧いてきますw

もちろん外に出れば感染のリスクはあるので、ご自身の判断で無理はされずにで結構ですし、何かあっても私はなんの責任も取れません。本当に無責任な発言なので、賛否が分かれるところ、というか否の方のほうがこの状況下だと多いかもしれませんね。

でも昨日お店に来てくれた私の心から敬愛すべき人たちは皆明るくて前向きで、笑い声でコロナウィルスを吹き飛ばしてしまいそうな人たちばかり。そんな人たちを見ていると、いてもたってもいられなくなり、一声上げさせていただきました。

私は感染すると致死率の高い高齢者の方は、しばらく自宅待機すべきだと思っています。飽くまで個人の選択の自由であり、外出を強制するものではありません。最終判断はご自身でお願いします。でも、もしどこかのお店に行こうと思うなら、いつも応援しているお店に行ってあげてください。

晴れの日に傘を貸してもらっても、そこに感謝はありません。雨の日のピンチに貸してもらうから、助けてもらったと感じ、そのご恩を一生忘れないのです。

きっと青池さんは、コロナウイルスのリスクを取って、今お店に来てくれるお客様を一生忘れないと思います。

これは決して、損得勘定で打算的に行動せよと言っているのではありません。

自分が相手のことをどう思っているかは、その人が困った時に何をするかによって、相手により伝えることができるということです。

コロナウィルスのピンチは、自分の大切な人にご恩返しするチャンスです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年3月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。