読書前のルーティンでリラックスして本が読める

読書をするとき、ただ漫然と読みはじめている人はいませんか。もちろん、楽しむときの読書はそれでもいいのですが、限られた時間で本を読まなくてはいけないとき、いくつかの方法を加味することで読書のスピードや吸収力が一気に加速します。

今回は新著『頭がいい人の読書術』(すばる舎)から、読書テクニックをお教えします。

ルーティン、といわれて何が思い浮かびますか?そう、アスリートのルーティンです。ラグビーの五郎丸選手のキック、野球のイチロー選手のバットをぐるぐる回す動作、といえばイメージできると思います。

これは、アスリートが、集中力を高めるための儀式みたいなものです。私にも、読書をするとき、集中力を高めるためのルーティンがあります。まずは、最もリラックスして集中できるのは、寝室のベッドのなかです。

上半身をリクライニングさせて、ペンを数本、ベッドサイドに置いて、読書用の灯りをつけたらルーティンは完了です。そこから、一気に読書の世界に入り込みます。

大切なことは、リラックスしていることです。ベッドで本を読むと眠くなるという人がいますが、眠い欲求を我慢しても読書の効果は上がりません。眠くなったら、睡眠を優先してください。

また、いつまでも同じ作業に集中することには限界があります。定期的な休憩をとることで、読み続けるモチベーションを維持することができます。

少し疲れたな、飽きたなと思ったら、5分程度、休憩を挟むようにしてください。お茶を飲んだり、簡単なストレッチをしても気分転換ができます。世の中は自粛ムードですが、こんな時には読書が最適です。

あなたが、心を豊かにする1冊に出会えることをお祈りしています。
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尾藤克之
コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員
16作品目となる『頭がいい人の読書術』(すばる舎)を出版しました。出版後すぐに重版。amazon・読書術、図書館情報学2部門ベストセラー1位(2/14現在)。