枯渇していた消毒用エタノールが医療的ケア児のもとに!4,500本供給が決定

こんにちは。全国医療的ケア児者支援協議会 事務局長の駒崎です。

安全な医療に欠かすことのできない消毒用エタノール。
在宅で医療行為を行う医療的ケア児とそのご家族にとっては、在宅は医療の場そのものであり、消毒用エタノールはなくてはなりません。

また、感染すると重症化するリスクが高い医療的ケア児にとっては、マスクも同様に欠かすことができません。

実際、全国にアンケートを取ってみたら、なんと6割を超える人が、「マスクやエタノールの提供」を求めていることがわかりました。

これはまずい、と思って、野田聖子議員・荒井聡議員に訴えたのが12日(木)。両議員は2時間後に厚労大臣に要望書を渡します。

13日(金)には早速厚労省の担当官と我々との話し合いが始まりました。

そして、14日(土)。

【独自】消毒液 子どもたちに配布へ “クルーズ船”対策用の約4500本(FNNニュース)

厚労省がダイヤモンドプリンセス号対策のために使う予定で使わなかった消毒液を見つけてきてくれて、それを全国の人工呼吸器を使う医療的ケア児のために使おう!となったのです。

今後、各都道府県に消毒用エタノールを発送し、都道府県経由で医ケア児のもとに配られていくようです。

問題提起したその2日後に、大量の消毒液が全国に配られることになり、我々も驚きと感動に包まれています。

これからも現場のニーズを即座に見える化し、それを国に持ち込み、必要な政策手段が実行される、と言うサイクルを回し続けていきたいと思います。

厚労大臣、そして厚労省のみなさん、本当にありがとうございました!!


編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のブログ 2020年3月16日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は駒崎弘樹BLOGをご覧ください。