こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
昨日は東京五輪の延期がついに総理から示唆されたことに加え、小池百合子知事が「東京封鎖」の可能性に言及するなど、首都・東京が激震するニュースが続きました。
新型コロナ、小池都知事「首都の封鎖あり得る」(TBS NEWS)
東京都。きょうの新規感染確認16人は過去最多。7名は感染経路不明なのが気になる。https://t.co/kGkAZu7CH8 pic.twitter.com/XWOP30z31L
— 米重 克洋 (@kyoneshige) March 23, 2020
一昨日のさいたまスーパーアリーナで行われたK-1大会に続き、首都圏は極めて緊迫した状況が続きます。
そこで重要になるのは、やはり何よりも情報公開です。
三連休は大阪・兵庫間の間で移動自粛が大阪府知事より宣言されたことが話題になりましたが、この背景には厚労省の専門チームが示した科学的知見・予測データがありました。
厚労省から受けたこの提案を重視し、方針を決定した。単なる有識者やコメンテーターが作成したものじゃない。国がこの書類を持って大阪府と兵庫県にわざわざ説明に来て提案された。重要な事実と判断して外に出した。多くのコメンテーターはこんな数字なる訳ないと思うだろうが、僕は無視できない。 pic.twitter.com/hRvR85tcC6
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) March 20, 2020
そして昨日の参議院予算委員会における東徹議員の質疑によって、同様のデータは大阪・兵庫の他に東京都にも示されていることが明らかになっています。
加えて加藤厚労大臣は、「データの公開は妨げるものではない」という趣旨の答弁もされました。
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となれば、「首都封鎖」という可能性に言及した小池百合子知事には、大阪府と同様に厚労省が示したデータをぜひ自発的に都民に公開していただきたいと思います。
昨日の発言には、このデータが根拠の一つとなっているはずです。
こうした議論には必ず、
「そんなことをしたら、民衆は混乱する」
「数字がひとり歩きする」
という指摘が出てきますが、私はこの意見は首肯しかねます。
すでに「首都封鎖」という抽象的な発言をした段階で不安と混乱は広がっていますし、であればその根拠となる数字・データを公開した方が公正・誠実です。
確かに、理性的な人がすべてではないかもしれません。しかしながら、適切な情報と行政指針が示されれば、日本人は世界でも指折りに冷静な行動をすることは、ここまで説得力をもって示されてきたと思います。
医療崩壊を防ぐ為の入院選別等、今までのプランAは着実に進めていく。一方で、今、欧州で起きてる制御不能な爆発的感染拡大(オーバーシュート)が大阪で起きた場合の対応策プランBも構築する。災害と同じ扱い、危機管理室が実務を担う。一人でも多くの命を守ることを重視する。 https://t.co/LIs7D8Cq7g
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) March 23, 2020
大都市である東京と大阪はいま、正念場を迎えています。先回りをしている大阪府とて、今後はどうなるかまったく予断を許しません。
「情報公開」を一丁目一番地として4年前に都知事選を闘った小池百合子知事こそ、それを支持した都民の理性を信じ、適切な情報公開と危機対応をしてくださることを期待し、提案をしていきます。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2020年3月23日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。