新型コロナウイルスの新規感染者数が週末に3ケタを超えた始めたことを受け、政府は週明けの6日、緊急事態宣言への動きを加速した。
この日午後、感染症の専門家らと事態を分析。今夕の新型コロナウイルス感染症対策本部での討議を経て、7日にも宣言を発令する見通しになった。
一方、産経新聞がお昼に「政府、首都圏で鉄道減便要請検討 緊急事態宣言、新幹線も対象」とスクープ報道し、鉄道減便を検討していることが判明したことでネット上の波紋が広がっている。
新型コロナ特措法では、鉄道会社を含む指定公共機関に対し総合調整を行うことを定めており、鉄道の運行中止や減便などの措置が想定されている。
あくまで産経の独自報道で、6日15時現在、鉄道減便は確定していないが、記事を配信したヤフーニュースのコメント欄やツイッターの書き込みでは、
その状態で減便したら乗車率が上がって満員電車が増えるだろ!それより補償をして会社を休みにさせないとしょうがない!
これやってニューヨークの通勤時間帯の満員電車・バスで感染が大変なことになったの政府は知らないのかな。。。通勤を認めてる状態で減便だけはやっちゃ駄目なのに。。。
逆だよ。乗客同士の間隔を確保するために、増便しなきゃ。イギリスだかフランスだかで鉄道減便というニュースを聞いて笑っていたけど、まさか日本でも同じ間違いをするとは。
などとツッコミが殺到した。
実際、ロックダウン中の米ニューヨークでは、「減便により車両が混雑し、乗客が感染防止の距離を保てないといった不満も出ている」(日本経済新聞4月2日)という。
ツイッターのインフルエンサーでは、弁護士の山口貴士氏も「減便して電車の混雑度を増すと、ますます感染しやすくなりそう」と懸念。
減便して電車の混雑度を増すと、ますます感染しやすくなりそう。
https://t.co/w8bxdnmXO2— 山口貴士 aka無駄に感じが悪いヤマベン (@otakulawyer) April 6, 2020
北関東幼女誘拐殺人事件の冤罪スクープで知られるジャーナリストの清水潔氏は、「なぜ先に削減を5割と政府が決めるのか。それで列車が普段より混雑したらどうするのか? 緊急事態宣言後に実際の利用状況を確認してから徐々に減らすべきだろう」と、報道されているオペレーションに疑問を示していた。
なぜ先に削減を5割と政府が決めるのか。それで列車が普段より混雑したらどうするのか?
緊急事態宣言後に実際の利用状況を確認してから徐々に減らすべきだろう。最終的に通常の5割程度まで減らすことも。
政府、首都圏で鉄道減便要請検討 緊急事態宣言、新幹線も https://t.co/xUsjL0fvCN— 清水 潔 (@NOSUKE0607) April 6, 2020
【追記:23:20】自民党の武井俊輔衆議院議員は産経新聞の報道について「現段階では検討されていません。誤報と捉えて間違いありません」との見解を示した。
現段階では検討されていません。誤報と捉えて間違いありません。
〈独自〉政府、首都圏で鉄道減便要請を検討 緊急事態宣言後、新幹線も 最大5割、終電繰り上げも – 産経ニュース https://t.co/00XFNspKYJ
— 武井俊輔(自民党 宏池会) (@syunsuke_takei) April 6, 2020