こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
緊急事態宣言から一夜が空けて、8・9日は国会日程も一旦すべてが見送りとなり、議運などで今後の対応について協議が行われました。
3月までまったくのノー対策で「三密」の中で審議を続けてきた国会。
さすがに緊急事態宣言が出ればかなり縮小されるのではないかと正直楽観視(?)をしていましたが、甘かったです。
「どういう事態になっても」大島議長 休会ない考え
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もしコロナ感染者が国会議員の3分の2以上になった時には定足数を割り込み自動的に国会の機能は停止されます。そうならない為にも維新が提案している不急不要の法案や質問は止めるべきだと思います。 https://t.co/HCGBtcw32c
— 馬場 伸幸(ばばのぶゆき 日本維新の会) (@baba_ishin) April 8, 2020
座席配置の変更や多少の時短などはあるものの、概ね従来の予定通りに国会審議は進んでいく見込みとなりそうです…。
国会も補正予算審議を除き、止めた方がよい。国会が動けば関係官僚や議員秘書・スタッフなど沢山の人が動いてしまう。公務員も出来る限りのリモートワークでコロナ対策に注力を。国会議員の地方と東京の往来も限界では。 #NewsPicks https://t.co/xfPFbUEcjf
— 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) April 7, 2020
とうとう官僚の中にも、コロナウイルスに感染した方が出てきました。
国会が動くとその関係者は実に多岐に渡り、非常に多くの人が動き回ることになって、当然のことながら感染拡大のリスクは高まります。
何より「我々は重要なことをやっているのだから、動きを止める必要はない!(オンラインも検討しない!)」という頑なな姿勢は、民間事業者や人々にも悪影響を与えることになりかねません。
こうした状態でもテレワークや休業に踏み切らない多くの企業は、トップが「我々のやっている仕事は、止められるような軽いものではないのだ!」という想いでやっているのでしょう。
しかし国会審議がその典型であるように、実はその気になればテレワーク・遠隔開催などに切り替えられることは多々あるはずです。
実際のところ、一刻を争うような法案の多くは3月末までにすでに可決されており、補正予算の審議+αを除けば多くの国会審議は5月以降に先送りできるのではないでしょうか(それこそ、やり方を工夫するべき!)。
・我々は重要なことをやっているのだという過剰なプライド
・日程通りに法案を滞りなく通したい与党政府
・結局は質疑を行って総理から失点を引き出したい野党
こうした思惑が重なって、結局のところ国会はズルズルと正常運行を続けていきそうです。
本当に感染者が国会議員が出て、そこから実務を担う官僚の皆さまに感染が広がっていったら、どうするつもりなんでしょうか…。
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こうした状況下では、自分たちでできることを実行しながら世論に訴えかけていく他なく、維新は本会議や委員会において、重要事案以外では極力質問を見送って時間の短縮に務めることが決定されました。
未曾有の緊急事態の中、民間に自粛や創意工夫を求めるのなら、いの一番に範を示さなければならないのは国会・国会議員のはずです。
もちろん質問以外でも政策提言をできる場はあるので、感染拡大防止に務めながら法案審議や行政監視の役割をしっかりと努めていきます。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2020年4月8日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。