これから多くの国民が窮乏生活を強いられるようなことになってしまうかも知れない時に、国会議員として大した働きもしていないと思われる国会議員にまで歳費を満額支給しているというのは、大方の国民にとって納得しがたいことなんだろうと思っている。
健全な議会制民主主義を維持していくためには国会議員の歳費を無茶苦茶に削減してしまうようなことは絶対に避けるべきだが、しかし、新型コロナウィルスで大方の国民や企業が青息吐息のような状況で、国会議員だけ安穏な生活を保障されている、というのはどうもおかしい。
まあ、自分で自分の首を絞めるようなことは誰も言い出したくないだろうが、やはりここは、与野党を問わず、心ある人がそれぞれに声を上げる時だろうと思っている。
諸外国では、歳費の一部を返上する動きも出て来ているようである。
国会議員の歳費を一部返上したくらいではとても新型肺炎拡大防止協力金の原資を賄うことは出来ないだろうが、国会議員の皆さんも具体的に今の段階で出来ることはしっかりやる、くらいのメッセージを発信された方がいい。
お節介ながら。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年4月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。