釜石で被災地支援を長年ご一緒してきたUBS社が、コロナ危機に際して、「こども宅食」を支援してくださいました。
【プレスリリース】RCF×フローレンスが協働 UBSの寄付により全国各地で「こども宅食」臨時便配送決定
全国各地で、支援要請が相次ぐ
新型コロナウイルスの影響で、支えが必要な家庭ほど、厳しい環境に追いやられています。経済がストップしたことで、非正規社員の雇用が減りつつあり、また「こども食堂」のように場所を通じた支援が成り立たなくなっているためです。
「こども宅食」とは、食品提供を通じて厳しい家庭と接点をもち(アウトリーチ)、様々な支援につなげていく事業です。フローレンス駒崎さんの呼びかけで2017年に文京区で開始され、おもに食品企業の開拓でRCFも参画してきました。
配送やLINEを通じて家庭とつながる「こども宅食」は、このコロナ危機では大いに活躍ができます。その点をUBS社に理解頂き、極めて迅速に支援を実現させることができました。400世帯1,200人以上の皆様に緊急の食品配送を、このゴールデンウィークから新潟、宮崎などで開始しています。いずれの地域でも、厳しい状況を訴える声が集まっていて、コロナ危機の影響がすべての地域で及んでいることを、伺わせます。
政策アウトリーチという考え
なお、UBSからは、政策提言にも繋げてほしいと要請されました。私としては、この「こども宅食」を「政策アウトリーチ」の一手法として広げていいきたい考えがあります。あらゆる政策は、支援が必要な家庭に効果的効率的に届ける必要があります。
しかし届ける手法が劣化しているため、大量の税金を集めて、一律に給付するという無駄な政策ばかり行われています。「こども宅食」のような事業が従来の労働集約的な福祉事業よりも費用対効果に優れていることを確かめられれば、福祉サービスも変化していくと考えています。
ホットな気持ちで支援を届け、クールに支援評価と政策提言を進めていきたいと考えています。
編集部より:この記事は、一般社団法人RCF 代表理事、藤沢烈氏の公式note 2020年5月7日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は藤沢氏のnoteをご覧ください。