どさくさに紛れてこんなことするのはあの国くらい!

中田 宏

日本国憲法は平和憲法だから大丈夫と思っている人!危ないですよ〜!今の時代、他国に攻め行って領土やお金を奪ってくるそんな国ないに違いない、そう信じようと思ったところで、そんな国が今でもあるんです。特に日本の周りは多いです。中国やロシアですね。

特にこの1ヶ月、ベトナムやフィリピンが昔からのどかに漁業をしていた海域に中国がどんどん進出してきてます。
これ見てください。

ベトナムやフィリピンだけでなく、様々な国が絡んでる南シナ海ですが、中国はここを全部自分たちの領土・領海だと言っているんですね。地図に9個の点線がありますが、これは九段線といって中国が勝手に引いた線です。今から4年前の2016年に国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)が中国の九段線には根拠がないという判断を示した。しかし、中国はこれを完全に無視してます。

そして、新型コロナウイルスの感染が世界に拡大して各国がその対応に追われている4月、日本でいう海上保安庁にあたり、完全に軍隊のような装備した船を持つ中国海警(中国軍の下部組織にある)が、4月2日に西沙諸島周辺でベトナム漁船に体当たりして沈没させる事案が発生しました。

さらに4月18日にはこの海域にある西沙諸島(パラセル諸島など)と南沙諸島(スプラトリー諸島)をそれぞれ管轄する新たな行政区を設置すると発表しました。ベトナムも「ベトナムの主権を侵害する行為に断固として反対する。不当な決定を撤廃し、同様の行為を繰り返さないよう求める」とコメントを出して激しく反発をしており、アメリカも「中国はパンデミック後も軍事基地に研究機関を設置するなどしている。南シナ海での不法な主張の拡大のために、他国が注意を払えない弱みにつけ込むことをやめるよう求める」とコメントしています。

でもこれ、他人事ではありません。

2月9日には、中国軍のH6爆撃機4機が宮古海峡上空を通過、3月18日には中国軍のミサイル駆逐艦など4隻が宮古海峡を通過、3月23日には中国軍のY-8早期警戒機が東シナ海を飛行、3月24日には中国海軍のフリゲート艦が対馬海峡を北上して日本海に進出、3月25日には中国軍のY-9情報収集機が日本海と東シナ海を飛行、4月10日には空母「遼寧」を中心とする中国軍の艦隊が宮古海峡を通過などと、日本にもやってきています。(※宮古海峡は沖縄本島と宮古島間の海峡)さらには歴とした日本の領土であり、かつて日本人が住んでいたあの尖閣諸島にも、昨日5月11日までに28日連続で中国海警の船が来ています。

それにしても嫌なのは、新型コロナウイルスは中国武漢から始まり、最初は情報を隠していたがやがて世界に広まり、各国がその対応に追われている中で中国軍はこういうことをやっていることです。

それから新型コロナウイルスは誰にでも感染するわけで、実は南シナ海で中国軍に目を光らせていたアメリカ軍のセオドアルーズベルトという空母で700人の集団感染が発生をし、実はこの空母は今動けない状態にあるんです。だから、新型コロナウイルスは中国がばらまいたんじゃないかとか、中国の意図的なテロだったんじゃないかとか言われてしまっています。

中国は信用できない、信用しちゃ駄目だということになるわけですいずれにしても、自分のものは自分のもの。ひとものも自分のものと考える国なんです。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2020年5月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。