定年延長問題に揺れた黒川検事長が自粛下に賭けマージャンを、よりによって新聞記者らとやっていたという仰天ニュースが飛び込んできました。
安倍政権は法案の見送りを世論に押されて決めたのかと思ったら、記事が出る前に当事者らにコメントを取りに直撃してますので、どうやら「文春砲がでる!」ってことで決めたようですね。
私なんかせっせとTwitterデモに参加していたので、見送りを決めた時は、「まずは第一関門を突破した!世論にも力がある!」なんて単純に信じてしまっていましたが、やはり安倍政権は世論なんか気にしちゃいなかった!と、がっかりですね。どうりで急転直下したわけです・・・
ところでこの自粛下に、しかもたった一人自分のために、世論を敵に回してでも法律を変えようとしている最中に、新聞記者らと賭けマージャンをし、その上ハイヤー接待まで受けていたとは、この黒川検事長はどんなメンタルだったのでしょうか。
黒川さん海外カジノにも通う、大のギャンブル好きだったとのことですので、ギャンブル好きが高じて依存症にまでなった私から私見を述べたいと思います。黒川さんの行動はギャンブル依存症者に驚くほど良く似ているのです。
1)不安やネガティブな感情をギャンブルで忘れる
まずこの緊張感の中、リスクを冒してまでマージャンをするというのは、ギャンブル依存症者の「不安なこと、嫌なことはギャンブルで忘れる。」という心理と同じと思われます。
普通の人は「こんな時、とてもギャンブルをする気になどなれない。」と思うでしょうが、ギャンブラーはギャンブルにのめり込んでいるので、ギャンブルに集中することで、全てが忘れられるのです。つまり賭けているのはお金だけでなく、人生のすべてなので、普通の人とは集中力が全く違うのです。気が散ったりしないのです。
この点、内田樹先生がTwitterで見事に言い当てておられ驚きました。
この人たぶん「ギャンブル依存症」だと思います。身近に知ってますけど、「これで負けたら全部おしまい」というタイプの勝負の魅力に抵抗できないんです。検察官が賭け麻雀をやるというのは「職を賭してのギャンブル」です。ふつうの市民がやるのとでは緊張感がまるで違います。
— 内田樹 (@levinassien) May 21, 2020
2)優先順位が狂う
また、今が一番身辺を綺麗に行動制御しなくてはならないという時にも、賭けマージャンに興じるということは、優先順位が狂ってしまっています。国会で自分が審議されるという時に、賭けマージャンといったうかつなことをするでしょうか?こんなうかつな検事長を「他に変えられない人材」といった安倍政権は、これをどう言い訳するのか?実に興味深いです。
でもギャンブル依存症者はうかつで優先順位が狂い行動制御困難です。黒川さんは、実によく似ています。うちの夫も、就職も既に決まった大学の卒業試験、最後の1教科だというのに、それをすっぽかして競艇に行き見事留年しました。
3)モラル/遵法精神を失う
そもそもタダのマージャンではなく、賭けマージャンということはすでにモラルや遵法精神を失っています。
検事長というお立場にありながらこれは致命的です。
ギャンブル依存症者は、ギャンブルが最優先になるため、ギャンブルができるなら法を犯してもやる!
だから社会にはギャンブルを動機とした、横領、窃盗、万引き、詐欺、時には殺人事件までおこっているのです。
黒川検事長が借金してまでギャンブルにのめり込んでいたかどうかは分かりませんので、ギャンブル依存症かどうかの判断はつきかねますが、少なくともメンタリティはギャンブル依存症者のような病みを抱えていたと言えるかと思います。
それから今回の件で、黒川さんは辞任されるようですけど、辞任後は、心にぽっかり穴が空いて、本当にギャンブル依存症になってしまう可能性もあります。退職金のような大金がはいると、それでおかしくなってしまう例は、それこそ枚挙にいとまがありません。今回の件、きっちり調査して、場合によっては懲戒解雇で退職金なしとなった方が、黒川さんむしろ老後の安泰に繋がるかもしれません。
どうか徹底調査を!