久々に死にたくなった。
気持ちを落ち着かせるために、このエントリーを書いている。
朝起きたらクソリプの嵐。
プロレスラーKENTA選手が、私の以前のツイートを晒したのだ。東京ドーム大会のメインイベントに彼が乱入してぶち壊しにした件について、私がTwitterで絡んだ件だ。ことの始終は、ふじいりょうさんのエントリーにまとめてあるので、ご覧頂きたい。
もっと「文化人」はプロレスについてどんどん言及してもらいたい!
この騒動で、私にクソリプが殺到し。娘に対する脅しのようなものまでKENTAファンからDMがきた。数週間に渡って、クソリプの嵐だった。
ファンは私がKENTA選手を「誹謗中傷した」という。しかし、「批判」と「誹謗中傷」は違う。また、無名の罵詈雑言と、所属や、住所まで(大学の住所も開示されているし、紳士録などにも載っている)開示した人、互いに認証アカウント同士のやり取りはまた違う。
そして、フォロワー数は彼の方が7倍近くあり。破壊力は抜群なのである。その時点で暴力だ。
朝起きて、クソリプが多いなと思ったら、彼が私の以前のツイートを晒していたことがわかった。彼は新日本プロレスに参戦しており。つまり亡くなった木村花選手のスターダムと同じ、ブシロード傘下の団体に所属している。追悼コメントも発表していた。
朝から私は、消えてしまいたいくらい傷ついている。あのときほどクソリプは来ていないが、またあの悪夢がやってくるのではないか、と。私はブロックもミュートもしないしDMも開放している。それは主義のようなもので。
ただ、緊急事態宣言解除が発表され、保育園も再開されることになり。この2ヶ月間、仕事を犠牲にして主夫をしていたので。昨日は気の緩みのようなものと、こんな日に限って娘がぐずること、テレワークで妻も余裕がなく。久々に壊れてしまった。
ストレートに言おう。とても仕事ができるようにない心境だ。今日も心無いプロレスファンから大量のクソリプがくるのかと。ダブスタだ、被害者ヅラするなという声もあるだろう。ただ、結局のところ、私はプロレスファンとレスラーのじゃれあいから、20万フォロワーを誇るKENTA選手から攻撃される立場になり、実際、攻撃されている。ダメージの量が違う。
要するに、KENTA選手も、プロレスファンも、批判と誹謗中傷の違いがわからず。この人は叩いてもいい人認定したわけだ。こいつを叩いてくれと晒したのだろう、KENTA選手は。この人には誹謗中傷していいと考えたのだろう、彼とそのファンは。実際、そんなリプが殺到している。被害者面ではなく、実際に被害者なのだ。
申し訳ない、2月だったら平気だったが、今の私は無理。毎日、子供の面倒と、慣れないオンライン講義に忙殺され。
本当、胸が苦しくなってきた。今日はこれからオンライン講義を収録しないといけないのだけど、やりきる自信がない。
プロレスラーも、プロレスファンもご都合主義なのだ。命の選別をしているのだ。スターダムの関係者や、まわりのレスラーは故人を最後までケアしていたという。追悼コメントも多数あった。しかし、結局、番組出演を止めなかったし。でも、結局、敵と味方を決めて、私なら叩いてもいいと少なくともKENTA選手とファンは認定したのだ。
胸が苦しくなってきた。これ以上書けない。
編集部より:この記事は千葉商科大学准教授、常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2020年5月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。