「人生のミッション」が変化の時代の意思決定を支えてくれる

様々な局面で迷いが生じるのが人生です。そこで、私は「人生のミッション」を作って、それを意思決定の道しるべにすることを心がけています。

(写真AC:編集部)

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人生のミッションとは、生きていく上での究極の目標です。そして、そのミッション実現のための具体的な目標が、ビジョンです。

ミッションが夜空で目標にする北極星のようなものだとすれば、ビジョンは地上のチェックポイントのようなもの例えれば、わかりやすいかもしれません。

究極の目標であるミッションは、簡単には見つかりません。慌てて考える必要はありませんが、考えていてもいつまで経ってもミッションは決まりません。

そこで、取り敢えず自分のミッションを決めてみる。そして、必要であれば変えていく。そんなアプローチが良いと思います。自分が本当にやりたい理想というのは、自分でも実は良く分かっていないことも多いのです。

ミッションを見つけるのは時間がかかりますが、具体的な目標であるビジョンは、もう少し簡単です。

ビジョンはミッションを実現するために必要なことを、リスト化すれば良いのです。自分が関心のある分野、例えば、仕事、趣味、家族、健康、社会貢献・・・といったそれぞれについて、どんな夢や希望を実現したいのか、思いつくまま書き出していく。実現可能かどうかは、考える必要はありません。自分の本音と向き合うことです。

今回のコロナショックのような大きな変化が起こると、自分が進むべき方向性に迷いが生じることがあります。

しかし、人生のミッションがしっかりと決まっていれば、社会の変化にも問題なく対応することができます。ミッションの追求を環境の変化に関係なく続けるだけで良いからです。また、迷った時は、自分のミッションに沿ったものを選択すれば、後悔することがありません。

人生のミッションを持っていない人には、これから作り上げていくことを、そして既に持っている人には、それを見直してみることをお薦めします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年6月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。