北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさんの父で、拉致被害者家族会の前代表、滋さんが6日、老衰のため亡くなった。87歳だった。
若手議員の頃から拉致問題に取り組み、生前の滋さんと親交のあった安倍首相は「総理大臣としていまだにめぐみさんの帰国が実現できていないことは断腸の思いであり、申し訳ない思いでいっぱいだ」と述べた(参照:NHKニュース)。
政界では与野党の関係者も滋さんへの弔意を示していたが、社民党が公式ツイッターで「心から哀悼の意を表します。 日朝平壌宣言に基づき、拉致問題をはじめとする日朝間の懸案の解決を図るため、党としても全力を挙げることを改めてお誓い申し上げます。 謹んでご冥福をお祈りいたします。」と発信したところ、
橫田滋さんの訃報に接して
心から哀悼の意を表します。
日朝平壌宣言に基づき、拉致問題をはじめとする日朝間の懸案の解決を図るため、党としても全力を挙げることを改めてお誓い申し上げます。
謹んでご冥福をお祈りいたします。— 社民党OfficialTweet (@SDPJapan) June 5, 2020
どの面下げてそれを言いますか。
じゃ取り返してくださいよ。強いパイプがおありのようなので。
福島瑞穂党首は拉致問題から逃げないでください
などと、ネット民の怒りの書き込みが殺到していた。
社民党の前身、日本社会党はかつて北朝鮮の朝鮮労働党と交流し、議員団の派遣にも積極的だったことで知られる。社民党の公式サイトでは、北朝鮮との関係についてQ&Aのページもあり、北朝鮮による日本漁船の拿捕事件で船員解放に尽力したと成果を強調しているが、拉致事件については、社民党も認めるように、「拉致の事実はない」とする朝鮮労働党の主張をうのみにしてきたとの批判がつきまとってきた。
Q&Aでは、2002年に国会が全会一致で拉致疑惑を求めた決議に参加したことを付け加えている一方、
国交のない国とのこととはいえ、拉致された方々やご家族のご苦労と心痛を思えば、追及や取り組みが不十分ではなかったか、との批判は大変重く受け止めなければなりません。
と“反省”の意を示している。しかし、かつての北朝鮮との親密ぶりからすれば、額面通りに受け取れない人もいそうだ。