清原和博さん執行猶予明けコメントに涙

田中 紀子

昨日2020年6月15日をもって、覚せい剤取締法違反の罪に問われた、元プロ野球選手、清原和博さんの執行猶予が明けました。

仲間の一人として、このニュースに感無量です。清原さんがコメントを発表されており、全文がこちらに掲載されておりますのでご覧下さい。

清原和博さん、執行猶予が明けてコメント「これからの人生を薬物依存症で苦しむ人たちと、野球界に捧げたい」(全文)

このコメントの末尾に

薬物との戦いに終わりはありませんが、私はこれからの人生を薬物依存症で苦しむ人たちと、野球界、とくに私自身の原点でもあります高校野球に捧げたいと考えております。

とあり思わず涙しました。依存症者に想いを寄せて下さっていること、感謝の気持ちで、胸がいっぱいです。

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清原さんがこの度出されたご著書にも書かれていますが、私たちは清原さんと仲間として分ちあって来ました。

清原さんが、紆余曲折を経ながら治療から逃げずに、まっすぐに向き合われている姿を直近で見させて頂きました。

清原さんほど、治療過程に困難を抱えた回復の道を歩まされている方はいないでしょう。常にマスコミに追いかけられ、時にはやっと再会を果たしたご家族との写真まで激写され、どれほど悔しい想いをされてこられたことか。

そういった心ない外野からの傷つけられる出来事にも、清原さんは回復プログラムを使って、一つ一つ取り除いていかれました。しかも清原さんは決して大げさでも、綺麗事でもなく、出来るだけ自分の気持ちを正直に言葉にしてこられました。

今日と言う日も、

「不安、絶望、かすかな希望。これが今の僕の全てです。」

とおっしゃっておられます。決して浮かれることなく、置かれた状況を正確に表現されていると思います。

なによりもあのスーパースター清原さんが、普通だったら蓋をして、触れたくも語りたくもないであろう、「薬物依存症」という病気について、積極的に語って下さることは、私たちにとって大きな希望です。

偏見から自分自身を恥じてきた依存症者にとって、清原さんも同じ病気に苦しみ、それを公言して下さったことが、どれだけ励みになり、前向くきっかけになることか、そのパワーは計り知れません。そして同じ薬物問題に苦しむ人たちのために、清原さんが今後の人生で尽くそうとして下さっていること、そのお気持ちが本当に嬉しいです。

清原さんは何にでも一生懸命、本当にピュアな方です。そして努力と忍耐の人です。野球界のスーパースターは、依存症界でも大きな明りを照らしてくれました。

清原さん、無事執行猶予を終えられたこと、とても嬉しいです。そしてこの瞬間を共有し、回復を喜びあえたこと幸せに思っています。
清原さんの今後の人生が、沢山の愛と友情で満たされ、ますます幸せであることをお祈り申し上げております。

Keep Coming Back. It Works, If You Work It.