苦手なことは後回しにしないで、細分化して早くやる

苦手な人との付き合いは避けるようにしているのと同様、なるべく自分が苦手な仕事もやらないようにしています。

(写真AC:編集部)

(写真AC:編集部)

苦手な人との付き合いは、コンタクトしなければ良いだけです。しかし、苦手は仕事は、得意な人にお願いしてアウトソースしたり、そもそも関わらないようにしても、どうしても自分でやらなければならないことが発生することがあります。

私の場合、出張で使った旅費の精算書を作るといった事務的な作業が苦痛で、つい後回しにしてしまいがちです。人に頼みたいと思っても、支出の明細は自分しかわからないものが多いので、自分でやらざるを得ないのです。

このような苦手な仕事、やりたくない仕事を後回しにしないために、細分化するという方法があります。

例えば、旅費の精算書を作る場合、一気にやろうとすると気が重いので、まず初日はレシートを集めることだけやります。そして、次の日にそれを日付順に並べ替える。そして、その次の日にスプレッドシートに入力していく。

このようにして、仕事をステップに分解することで、負荷を小さくしていくのです。大量の作業だと思うと、なかなか取り掛かることができませんが、やればすぐに終わるくらいになっていると、始める時のハードルが下がります。

プライベートでも同じです。部屋の片づけも、気が進まないことの1つですが、これも一気に片付けようとするのではなく、今日は本をまとめる。明日は、衣類をクローゼットに収納する・・・というように、細分化すれば、それくらいなら早くやってしまおうという気になってきます。

苦手なことは、面倒だと思って先送りすればするほど、いつも気になってしまい精神衛生上よろしくありません。また、期日のある仕事の場合、ギリギリに追い込まれてやるのは、さらに気が乗らないものです。

苦手なことはできるだけやらない。でもどうしてもやらなければならない苦手なことは、逆に優先的に進めてしまえるような工夫をする。そうすれば、楽しいことだけが残って、ウキウキな毎日にできるのです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年7月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

アバター画像
資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。