レジ袋有料化:私は賛成、一人一人の意識改革の好機に --- 大西 美代子

寄稿

池田信夫氏の7月4日の記事「プラスチックごみはリサイクルしないで燃やせばいい」を読ませていただきました。プラスチックごみに関する私の考えが間違えていたのかもしれませんが、それでもやはり、私はレジ袋有料化に賛成です。

fujiwara/写真AC

池田氏がおっしゃるように、レジ袋やストローなど減らしてもプラごみの量は変わらないと思っています。プラごみを一緒に燃やすと燃料効率が良いのもわかります。また、ゴミの分別やリサイクルは、時間と労力と、お金の無駄、また、それにかかる資源の無駄と言うこともわかります。私は必要外のゴミの分別や、無理なリサイクルをせずに焼却処分をすることに異論はありません。

ですが、一番大切なのは、使い捨ての物を使うのをやめる事だと考えます。

・・・

今の環境変化は深刻です。これについては言うまでもないことでしょう。そして、今の環境変化が、「地球の自然な大きいサイクルの中で起こったことで、たまたま今がその時期なのだ」という研究者の意見もあります。

では、私たち消費者はどうすればいいのでしょうか?

このまま仕方がないと待っていると、良くなるとは思えません。一人一人ができることから始めることに意味があると考えます。

私たちの考えが変わると、買うものが変わり、企業は売れるものを作るため努力し、環境に配慮した物作りに変わっていくでしょう。

・・・

研究者の方々はデータに基づき、レジ袋有料化によるゴミの削減効果のないことをわかりやすく説明されるのですが、どうやったら問題解決に近づくのか、書いている物は見たことがありません。

ほとんどの人はこれらの記事を信じ、益々ゴミを増やすばかりで、企業が改善するべきだと言っています。

地球環境の改善は既に手遅れであっても、数年後に死ぬとしたら、生きるために全力で努力し、一日でも長く生きられるように、やれることは全部やってみる必要があります。

ですが、地球規模のことを個人の努力では変えられません。多くの反対意見に疲れるだけ。

せっかくの人々の意識改革のきっかけも、レジ袋有料化には意味がないという内容の記事によって政府批判になるだけで、プラスになることが一つも見当たりませんでした。

・・・

ところで、私が常日頃から心配していた事は、プラスチックごみを焼却処分し、埋め立てた後どうなるか、ということです。池田氏の記事には、プラスチックを焼却すると炭素と水素に分解するとありますが、炭素と水素に分解したら、その後何年ぐらいで、土と同じように生き物や植物の土となり得るのかを知りたいです。

毎日出るごみの量と、土になっていくプラスチックの焼却灰の量が同程度であれば焼却後のプラごみに対する私の考えが間違っていたと考えを改めますが、私は大量のプラごみの焼却時に出る熱量は温暖化に影響があると懸念しています。

・・・

私たち一般消費者が知りたいことは、地球環境の改善につながる方法です。どうしたらよいのでしょうか?

今回のレジ袋有料化が地球環境の改善に繋がらないとしても、環境に悪影響はないはずです。

私は、レジ袋有料化に賛成です。

大西 美代子 大阪府池田市在住の主婦
合理的で便利な生活雑貨を作っています。普通自転車ハンドルカバーで特許第6489463号取得