強制わいせつ事件シッター会社への都の対応に動きあり!

東京都知事選挙、「やっぱりね」という結果となりました。
お姐も、自由を守る会も、前回のように小池百合子氏を支援することはありえず、誰も応援も支援もしないということを明言させて頂きました。

令和2年東京都知事選挙 誰も支持をいたしません

お姐も自由を守る会も、誰が知事であろうと、区長であろうと、市長であろうとも「税のムダ、不正・癒着・天下りを許さない」ストロングスタイルで是々非々で行政事業の瑕疵の点検を二元代表制の立場から日々粛々と行う職人議員集団でございますので、小池都政2期目もこれまで通り、都民益の確保向上のために監視し指摘し、是正していく所存です。

さて、都知事選挙の喧騒に紛れてしまっておりましたが、東京都のベビーシッター利用支援事業の登録事業者の「マッチング事業」において、強制わいせつ事件が昨年に続き発生。

写真AC:編集部

何よりも、子どもの人権を尊重する自由を守る会代表として、お姐は、かねてよりこの事業者については警鐘を鳴らし続けておりましたことから、東京知事選や都議補選で都政をほっぽり出して選挙活動に余念のない“知事与党”都議の滑稽な姿をよそに要望書を去る6月16日に提出しておりました。

相次ぐ幼児への強制わいせつ事件。シッター事業者認定厳粛化を緊急要請

マッチング事業は別と言い切れない

昨年の強制わいせつが発生した時もお姐は、この認定事業者に都は事業を任せるのかと確認したところ

「都は、ベビーシッター利用支援事業の参画事業者として、Xを認定。なお、都が認定した事業は、Xの事業の内、「請負型事業者」に係る事業であり、「マッチングサイト」に係る事業ではない」

と回答し、そのスタンスは今も基本的に変わっていません。

しかしながら、お姐達自由を守る会が要望書を提出した後、6月30日に当該事業者に係る驚愕の実態が、子どもの人権を守るために勇気をもって活動をしているジャーナリストの渾身の取材で、保護者が良いシッター人材を探す根拠となる情報として活用する「レビュー」に、事実と反するものがあったのではないか…という驚愕実態が明らかにされました。

【調査報道】シッター逮捕のキッズライン、レビューに浮上する深刻な疑惑 2020.6.30 中野円佳氏

追って、本日週刊文春による続報も報道されています。

「小児性愛者だと見抜けなかった」キッズライン 関係者59人が告発する“性犯罪シッター連続逮捕”の真実

レビュー偽装も発覚「性犯罪シッター事件」の裏でキッズラインが見逃していた“シッター不適格者”たち【関係者59人が告発】

同記事より

「2020年7月2日、政府の規制改革推進会議は答申を発表し、ベビーシッターの規制緩和策として研修を民間に任せ、オンライン化もしていく方向性を示した。
この規制緩和は同年3月9日にキッズラインの経沢香保子社長が規制改革推進会議の雇用・人づくりワーキンググループで「民間の私たちのようなきちんと研修をしているところを監査いただきつつ、そういった研修機会を民間に拡大していただけないか」と要望していたものだった。」

研修機会を民間に拡大というのは規制緩和路線としてお姐も賛同するものですが、それは質の担保が大前提であり、ゆめゆめ、子どもの安全、保護者の安心のために最も重要なシッター養成費用のコストカット、集客するために見栄えをよくするような疑義が生じるようなレビューの投稿があってはならないのです。

こうした、実態が次々と明らかになってきた今、東京都はあくまでもシッター支援事業は「請負型事業者」であり、とマッチングサイトビジネスとは別であるから問題がないと言い張り続けることは不可能です。

なぜならば、「請負型事業者」として派遣されるシッター(当該事業者においては“サポーター”と表現。一方利用者は“ママトレーナー”としている。)の教育体制や評価についてかように問題視されており、もはや別の事業という言い訳は通用できない「フェーズ」に入ったからなのであります。

認定厳粛化要請に対する都の回答は

要請内容全文についてはこちらご参考にしていただき、福祉保健局からの回答が明らかになりましたのでお示しします。

兼ねてより同社代表取締役においては、東京都女性ベンチャー成長促進事業(APT) に参加している点についても当会は公明・公平性につき質しておりました。現在、17区市町村が本事業を実施、小池知事鳴り物事業であったにもかかわらず昨年度利用者は290名にとどまり、同社も含め16社が認定されております。昨年の強制わいせつ事件が発生した際に「認定取り消しはしないのか」当会が確認したところ「都は、ベビーシッター利用支援事業の参画事業者として、Xを認定。

なお、都が認定した事業は、Xの事業の内、「請負型事業者」に係る事業であり、「マッチングサイト」に係る事業ではない」から問題はないということでしたが、児童のされたゾッとするような行為とその計り知れない精神的苦痛、肉体的被害を鑑みれば「子どもの権利条約」び「東京都子供への虐待の防止等に関する条例」の理念に反する極めて重大な子どもへの性的虐待(暴力)事件です。

リニア中央新幹線工事をめぐる談合事件で大手建設会社幹部が逮捕された際、東京都公共事業ではなったものの、都の事業指名停止となる厳しい基準が設けられていました。つきましては、公共事業以上に大切な子どもの命、心身の健康、人権を守り、児童の最善の利益を最優先とするために早急に、ベビーシッター利用支援事業においても、入札参加者指名停止基準に準じた同様の対応を以下、求めるものです。

一 当該事業者Xの東京都ベビーシッター利用支援事業の認定取り消しも含めて、適切な措置を講じること
(回答)
・参画事業者Xが運営するマッチングサイトに登録し、保育サービスを提供していたベビーシッターが、令和2年6月に逮捕された事件を受け、都は、参画事業者Xに対して、ベビーシッター利用支援事業(ベビーシッター事業者連携型)サービス提供約款第15条に基づく現地調査を実施しました。
・今後、調査結果を踏まえ、指導していきます。

一 今般事件を受けて、参画事業者認定基準を見直すこと
一 ベビーシッター利用支援事業サービス提供約款「第17事業者の認定取消し部分」に認定事業者において、子どもへのあらゆる暴力事件等が発生した場合、認定取り消しとする等、厳しい条項を盛り込むこと
(回答)
・この度の事件及び参画事業者Xに対する現地調査の結果を踏まえ、都は、ベビーシッター利用支援事業サービス提供約款等の改正を検討しています。
・こうした都の方針について、参画事業者に対して、既に情報提供しています。

一 同事業が真に需要があるのか、都民および区市町村に改めて問い、不要となれば中止し、区市町村の同種事業を支援する等再検討を図ること
(回答)
・ベビーシッター利用支援事業(ベビーシッター事業者連携型)を活用する自治体について、令和元年度は、平成30年度の5区市から9区市増加し、14区市でした。
・令和2年度は、6月末現在17区市で活用されるとともに、新たに複数の自治体が活用意向を示しており、活用する自治体は着実に増加しています。
・都は、今後も本事業を多様な保育サービスの1つとして活用していきます。

当該企業がシッターサービスを開始以来長年定点観測を続け、いよいよ都の事業を請け負うこととなり、昨年指摘をしていたお姐。

小池百合子知事×ベンチャー企業との関係性を疑う~子育て系ベンチャー編

当初は、小池知事の鳴り物事業にケチつけるな!という空気が都議会にも流れておりましたが、立て続けに起こった子どもに対する深刻な被害をみれば、お姐の懸念は決して間違っていなかったと自負するものです。

ようやく東京都も「指導」をし、ベビーシッター利用支援事業サービス提供約款等の改正もしてくれることとなりました!

改正し、基準が合わないようであれば子ども達のために早急に認定の解除や取り消しの英断を下して欲しいと担当部署には強く伝えておりますし、引き続きシツコク、ロックオンさせて頂きますことを、預け先に困るお母さん代表としてお誓い申し上げる次第です。

お姐総括!

たった一人でも、こうした疑義や瑕疵が事実であれば、行政は動かざるを得ないのです。知事与党だとか、大会派だとか関係ないんです。

私はそういう議員を増やしていくために地域政党自由を守る会を立ち上げ、各地域の地域政党と連携を図る地域政党サミット代表も務めております。子どもの人権を守り、子育て支援をする友党「地域政党ゆがわら」の誕生は何よりうれしく、このような事案が他の自治体で起きないよう共有をしております。

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一方、都政史上最多の22名が立候補した東京都知事選挙は、マスコミが国政政党の支援を受ける5名を「主力候補」として報じましたが、「主力候補」のうち2名が供託金没収となったことを見ますれば、都民感情からして、もはや国政政党で判断するような時代は終わったんだなぁと実感した次第です。

ちなみに、都議補選結果については知事選と比べて、奇妙に思うほど報道がなされませんでした。自民党が4選挙区で全勝し都議会第2党となり、是々非々で2期目の小池都政と向き合い2元代表制がより機能するであろうことを期待したいものです。

九州、ことに熊本での災害は甚大です。お亡くなりになられた方にご冥福を、被災者にはお見舞いを申し上げます。コロナ対策もそうですが災害においても、もう中央集権では対応できません。これからは地域主義の時代!
首長に忖度・迎合せず、元気に地方議会を動かす職人を目指す仲間、お姐はいつもお待ちしております!

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自由を守る会代表 上田令子チャンネル


編集部より:この記事は東京都議会議員、上田令子氏(江戸川区選出)のブログ2020年7月9日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は上田氏の公式ブログ「お姐が行く!」をご覧ください。