大雨特別警報は、平成25年から導入され、気象庁が発表しています。
導入開始の2年前、和歌山県の56人の死亡者をはじめとした98人の死者・行方不明者が出た、平成23年の台風12号を受けて導入されました。
特別警報は大雨以外にも、大雪特別警報、暴風特別警報、高潮特別警報、波浪特別警報、暴風雪特別警報が設けられています。気象状況に応じて、先に注意報や警報が出され、最も警戒レベルが高くなったときに、特別警報が発令されます。大雨特別警報は、注意報や警報をはるかに超える、数十年に一度というレベルの大雨です。
特別警報が発令された段階では、河川の氾濫や土砂崩れなど、何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高く、命の危険が差し迫っています。
大雨の警戒レベルにはレベル1からレベル5まであり、特別警報はレベル5です。
レベル3やレベル4の段階で、市町村からは避難勧告や避難指示が出ていますから、特別警報が発令されたならば、避難先でもそれ以外でも、例えば同じ建物の上の階に移動する垂直避難など、少しでも命を守るための行動することが求められます。
編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2020年7月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。