昨日、読売新聞さんが独自取材として、秋元司議員が逮捕されたIR汚職事件にからみ、現役衆議院議員の白須賀貴樹 氏(自民、千葉13区)も、中国企業「500.com」から現金100万円を受け取っていたことがスクープされました。
秋元議員の視察名目の旅行で、中国 深センにある同社の本社やマカオのカジノ施設に行き、その旅費は同社側が負担。そのうえ100万円のお小遣いをもらって数十万円のサンローランのバッグを買い、カジノで遊んで、残りはお持ち帰りしたってことで、「せこい!あまりにせこすぎる!」と思いますね。
しかもこの記事を読むと、
白須賀氏は当時、IRに権限のある政府の役職に就いておらず、旅費と現金100万円について、収賄容疑での立件は見送られた。
とありますが、要は「IR法案に絡めるような政権の重要なポジションにいる大物政治家じゃない、下っ端議員だからお目こぼしします」ってことで、ホント日本の国会議員に対する法案ってゆるいなぁと思いますね。議員が自分で自分の首を絞めるような法案を作るわけないですもんね。ロクでもない法律は通しますけど。
じゃあ、白須賀議員のこの視察の旅費と、貰った100万円は寄付ってことになると思うんですけど、政治資金収支報告書に記載してたんですかね?
白須賀議員は、マスコミ取材にも応じず、昨日事務所から
当局からの聴取には真摯に協力し、何ら法令に反する点はないと説明している。これ以上の詳細は差し控える
と回答があったそうですけど、いやいや国会議員なんですからせめて寄付として正しく処理したのかどうかくらいは答える義務があるでしょうよ。
でも、こういうのって結局記載漏れがあった場合も「単純ミスで修正しました~」で言い逃れがきいちゃうんでしょうね。ホント議員と金の問題って抜け道だらけですから。
あのですね、カジノという国民の生活に重大な影響のある法案を議論しようってのに、カジノから金貰って視察に行ってたら、そんなもん公平な審議なんかできないですよね。
違法かどうかより、そもそもあれだけ大勢の議員が海外のカジノに視察に行きまくった旅費はどこからでたのか?それは政治資金収支報告書に記載してあったのかどうか位は一覧にして発表して欲しいですわ。
このIR汚職事件、全容が全く解明されていませんが、IR整備法では基本方針の決定の施行期日を、「公布の日から起算して二年を超えない範囲内」としているので、IR整備法の公布が2018年7月26日ですから、基本方針の策定期限は2020年7月26日なんですよね。
こんな疑惑だらけの中で、しかもコロナで国民があえいでいる中で、カジノの基本方針が発表されるべきなのか、非常に憤慨しておりますが、私一人が憤慨した所で、政府は痛くも痒くもないので、せめて真相究明まで基本方針を凍結するよう是非国民世論のお力を貸して下さい。
しかし、こんな新しい生活様式が叫ばれるようになって、世界観が一変したのに、この国は本当に今さらカジノを開業しようとするのでしょうか?