本日のテキストは経済学を日常の生活に結びつけて解説する econlife というサイトから、このサイトの創設者で長年経済学の教師をしていたElaine Schwartz氏が7月25日に投稿した
パンデミックはなぜ女性によりひどい可能性があるのか?
という記事です。
難易度
タイトル含めて332語と読みやすい長さです。経済学をより身近により分かりやすく、というポリシーで書かれているので英語の勉強にはちょうど良い内容です。後半に human capital (ヒューマン・キャピタル、人的資本)という経済学の概念が出てきますが、文中で説明されていますので事前に意味を知っていなくとも問題ありません。
解説
これだけ短い文章の中に最近の話題を経済学の概念を結びつけて、参考文献まで入れている非常に親切な投稿記事です。
外国語の文章のときは視覚的に理解できるグラフがあると助かります。本文は短い文章なので、上から文章とグラフを順番通り読んでいきましょう。前半はデータの説明なので特に分かりにくい文章ではありません。
最後の結論の部分が少し注意が必要です。
So, where are we? As economists, we can return to human capital. Just like physical capital includes the machines that populate our factories, human capital refers to the knowledge with which we equip ourselves. In the health professions, and as home caregivers, women are more likely to have the human capital. Consequently, more women seem to have felt the burden of the pandemic than their male counterparts.
タイトルの “Why the Pandemic Might Be Worse for Women” に対する答えとなります。ヒューマンキャピタルは知識や技能といったことが肝のコンセプトですので、前段の教育の現場における男女比などのデータがいきてきます。
短い文章だとどうしても結論が唐突に感じる部分はあありますが、興味深い視点がよくまとまっている文章だと思います。
これくらいの文章だと内容を理解して自分の考えと一致するかといったところまで考える余裕が出てくると思いますが如何だったでしょうか?