危機のたびに「大きく」なってきたアメリカ政府はコロナ危機でも「大きく」なるのか?
本日は公共政策シンクタンクのフーヴァー研究所(Hoover Institution)のサイトより7月30日に投稿された
Will Government be Permanently Larger After the Pandemic Ends?
(パンデミックが終わっても政府は恒常的により大きくなるか?)
という記事を題材にします。
著者のDavid R. Henderson氏は80年代にレーガン大統領の経済顧問の一人でした。いわゆる経済保守派の小さい政府派の経済学者です。
本投稿では税金、政府支出、規制という観点から政府の大きさを論じており、最近日本では論じられることが少なくなった「政府の大きさ」をアメリカにおいての歴史を振り返るとともに、コロナ危機がアメリカにおける連邦·州政府の大きさにどのような影響を及ぼすかを論じています。
全文はこちらに掲載されていますが、今日は先ほど掲げたリンク先のサマリー版に挑戦してみましょう。
難易度
サマリー版は263語と読みやすい長さです。全文だと2000語を超えるのでちょっと厳しいですが、そっちを読んだ方がより詳しい解説とデータの詳細が出ているので、時間のある方はぜひ全文版の読解にも挑戦してみてください。
解説
まず「政府の大きさ」を税金、支出、規制の3つのポイントから論じていることに注意しましょう。
次に政府が大きくなることに対して否定的な書き方をしていますが、前提として著者が小さい政府主義だということがあります。
最後に今回の危機における規制緩和について書かれていますが、具体的内容は全文版を見ないとわからないようになっています。医療分野での規制緩和を指しています。