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数字や統計は大事です。たとえばコレは先週末の千葉ですが、
今年は水温が低いため、朝は猛烈な濃霧が発生しています。「濃霧の中にいると人間はかすかに見える対象物を非常に遠くと認識する」のである。心理学で「揺らぎ回避」と言われているものと同じだと思う。実際の距離が分かっていると「遠くのように見えるが実は近い」と認識できるのですが、知らないとやたら遠くに見える。そして霧が晴れると「こんなに近かったのか」と驚くのです。霧の中で飛行機や車の事故が多いのはそういうことです。
これってコロナ脳が異様にコロナを恐れるのと同じで、肺炎球菌やインフルエンザとの比較(対象物)ができると意外とコロナは近くにあるという予測がつくのですが、そもそもの知識がないと凄く遠くに見えて全く理解できない。これがコロナ脳の基本だと思われます。
いかに数字や統計をしっかり把握しないときちんとした判断ができないか。それはわたしがいつも言ってることなのですが田舎の高齢者は仕方ないとして、テレビや医者まで同じなのが腹立たしい。前にも同様なことを書きました。
沖縄には高齢者が多いのか
今朝ほどテレビを見ていたら、沖縄の重症者が増えたみたいな話をしていまして、沖縄は確かに重症者がえらく増えました。報道の中身を見ると院内感染がやたら多いようです。
このとおり、高齢者が3割と非常に多いです。
実は沖縄はインフルエンザの人口あたりの死者数が全国一。突出してます。暑いのに・・・
コロナの東京の死者の過半数が院内感染だが、インフルエンザも院内感染の死者率が非常に高い。いちばん気候が温暖な沖縄で一番インフルエンザで死ぬと言うことは、そもそも院内感染の率が高いのではないかと思うのですが調べても分かりません。
しかし、沖縄はもはや「来ないで」とは言ってないとのこと。逆に他の都道府県から「沖縄の人は来ないで」って言われそうですがそれは別としてテレビで医者が「どうして沖縄は高齢者の感染者が多いのですか」というキャスターからの質問に
沖縄は高齢者が多いので
今後、感染が拡大していくと心配です
っていっていて
はあっ??!
と、突っ込んでしまいましたよ。
院内感染と言わないのは同業をかばってだと思うが、沖縄に高齢者が多いって思い込みも甚だしい。離島の田舎道を歩くお婆さんとかが刷り込まれている!!
ほんと。こういう人は統計や数字に弱いんだから、治療するのは得意かもしれないのだが、こんなに統計が分からない人がコロナの解説やっていちゃダメだろう。少し考えれば出生率が突出して高い沖縄が高齢者率高いわけがない。
平成30(2018)年現在の高齢化率は、最も高い秋田県で36.4%、最も低い沖縄県で21.6%となっている
日本で一番高齢化から遠いのは沖縄で21.6%。それなのに高齢者の陽性が30%ということは人口配分より多いわけでどう考えても院内感染連発でしょう。ググったらやはりそうなってます。
さらにどうも「沖縄の人は長寿」という先入観があると思うのだがそれはずーーーーーーっと昔の話で
厚労省 道府県別にみた平均余命
確かに女性は1位だが、男性は25位。つまり真ん中より下なのだ。これは戦後に食生活が変わり、スパムなどの肉の脂肪類をたくさん食べることや、酒の飲み過ぎにあると言われている。BMIもデブが多い東北や北海道に交じって堂々の15位。いまや健康的というイメージからはどんどんと遠くなっているのだ。こんなこと、わたしでも知っていた。
私はマーケッターなので数字の根拠はいつも念入りに見て、裏がないのか、思い込みはないのかを必ず考える。沖縄は人口あたりのキャバクラがめちゃくちゃ多いという記事を読んだが、おそらく
1 もともと、院内感染などの対策がきちんとされていない素地
2 介護施設、病院施設で働くスタッフが夜の街経由で持ち込んだ
3 東京と違い、夜の街で働く若い世代と高齢者の同居が多い
※東京の平均世帯人数1.99 沖縄2.50
みたいなことではないかと推測します。
日本の重症者が増加しているがその増加分の大半を占めるのが大阪と沖縄で、両方ともが院内感染が炸裂していた。逆に言えば院内感染さえ気をつければいまのコロナはたいしたことがないのだ。
沖縄から患者を輸送するより、院内感染を防ぐために厚労省から立ち入りしたほうがよいのではないか、そして院内感染防止の専門家を差し向けるべきというのがわたしの改善案です。
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2020年8月17日の記事より転載させていただきました。