保育からコミュニティを創り直すチャレンジに共感

こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)
無所属 東京みらい おくざわ高広です。

『森のようちえんと共創コミュニティMURA』を設立したい!

とクラウドファンディングを立ち上げ、町田市内で認可外保育園の設立を目指す阿部恭瑛さんのお話を伺ってきました。

準備中の建物前にて。この一枚で場所が分かる方は町田通ですね!

阿部さんは、七田式やモンテッソーリ、イエナプランなど様々な教育手法を実践し、子どもたちを育ててきた中で、夢を叶えて保育士になったはずなのに、保育士を辞めていく元教え子の話を聞いて、大変なショックを受けたそうです。

給与や労働時間などの待遇面のみならず、社会的な評価の低さ、あるいは昔からの慣習が優先される業界全体の空気といった保育士さんを取り巻く課題を聞くうちに、「僕がやらずに誰がやる!」「だったら、自分が変えてしまおう!」と決意したそうです。

ここで興味深いのが、認可外保育園で想いを形にしていこうという点です。

認可保育園と異なる「直接契約」にこだわっていくとのことで、想いに共感した方々と共に創っていく場所になりそうです。

木や自然と触れ合う遊びに重点をおき、子どもたちの想像力、集中力、考える力の向上や、思いやり、自立、非認知能力の向上など、生きるために必要な力をつけていく保育や有機野菜をつかった給食を提供していくという点も共感します。

また、保育園としてだけではなく、地域コミュニティの中心の場にしていきたいと考えているそうで、
保育園の子どもと保護者のみならず、地域全体でのつながりが生まれる場として、この保育園を開放していくそうです。

特に、ご高齢の方にとっての活動や学びの場にもなるような工夫も考えているとのことで大変楽しみにしています。

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「待機児童ゼロ」とは、小池知事の掲げた公約の一つで、私も推進する立場ではありますが、

その先に、どのような保育環境、子育て環境が必要か、もっと議論しなければならないと常々思っています。

私が目指しているのは、

  • 「子育ての社会化」:地域全体で子育てをしていくこと
  • 「ECEC(Early Childhood Education and Care)」:人生の初期段階での教育と養護

を前提として、保育サービスの質向上や保育の多様化が図られることです。

現代ビジネスに取り上げられていた行政評論家の大原みはるさんの

「認可外保育園退場論」がこのまま進めば、不自由・不平等が加速する

には、賛同するところが多分にありました。

以前から持ち合わせていた、公費(税金)を投入し続けることの持続可能性への不安とあわせて、

保育サービスの提供手段が認可保育園に偏重していくことは、福祉の名のもとに自由な選択や競争を一切排除して、行政がすべて差配する「保育の社会主義化」につながり、決して望ましくない

行政にも市民にも蔓延する、風評被害的な面を伴った「認可保育園至上主義」が気概ある認可外保育園を追い込み、結果として保護者の選択肢を奪わないよう、私たちはそろそろ、思考停止から脱するべき時期を迎えている

といった意見にも、うんうんと頷いてしまいました。

「保育に欠ける」つまり保育できない何らかの理由に対する福祉サービスという思考から抜け出し、子どもがより良い発達をするために、誰にとっても必要な社会インフラとして、保育制度を創り直さなければならないと考えています。

そのためには、阿部さんのように、今ある制度にとらわれない挑戦を後押しするとともに、その中で見えてくる問題点を政治が是正していく姿勢が必要なのだと思います。

「この園に関わる全ての人に、自分史上最幸の人生を歩んでほしい」

と目を輝かせて語る阿部さんに、私も刺激を受けました。

設立準備に大変お忙しいところ、お時間を頂戴し、誠にありがとうございました。


編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2020年9月1日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログをご覧ください。