今週のつぶやき:発足!菅内閣、懲りない韓国

日産自動車が新型フェアレディZの試作機を公開しました。ゴーン氏が君臨していた頃、GTRを発表し、高性能車の日産というイメージづくりに貢献したと思います。

一方、北米ではかつて「a poor man’s Porsche(ポルシェを買えない人の代替車)」とも揶揄されたフェアレディZですが、自動車各社が各種スポーツタイプのクルマを売り出している中、差別化ができるのでしょうか?新型車のフロントデザインを見るとライトの形状はやや優し気で精悍さに欠ける気がしないでもありませんが。

では今週のつぶやきです。

9月の市場は荒れたのか、荒れなかったのか?

9月の初めにアメリカ ナスダックに上場しているハイテク銘柄が下落に見舞われ、すわ下落相場の開始か、とも言われた株式市場ですが、その後、小康状態は保っています。ただナスダック市場には雨が降り続いています。ナスダック指数は9月2日のピークからほぼ1割下げています。ただし、個別銘柄を見るとアップルの下げがピークから2割を超え、アマゾンやグーグルも17-8%下落するなど厳しい銘柄もあります。

一方、物色される銘柄が明白に変わってきており、今まで日の目を見なかった銘柄が安値放置のお宝として急浮上していますし、一部の資源株は暴騰に近い上げを示しています。これは経済回復を背景に各種ベースメタルの価格が大きく上昇していることがあります。木材などの価格の上昇も目立っています。金価格も調整完了が近いように見えます。

東京市場は当初から持ちこたえそうだといわれていましたが、その通りになっています。ということはもともとの読みの通り、買われすぎたハイテク銘柄の調整で上げ底部分が剥げてきている一方、大統領選挙の年の株式市場は強いというジンクス通りの展開なのでしょうか?9月に入ってS&Pは概ね7.3%下落、ダウは5%下落程度にとどまっており、来週あたりにはこちらも調整完了となりそうな気配があり、個人的には日米とも9月の市場はナスダックを別にして乗り越えられそうな気がしています。

発足! 菅内閣

菅内閣(首相官邸HPから:編集部)

菅内閣(首相官邸HPから:編集部)

いやというほどニュースが出ているので私のつぶやきなんて誰も耳を貸さないかもしれませんが、一言だけ。菅さんが官房長官時代は実務取りまとめ役だったせいか、政治家や官僚の「課長クラス」である「仕事人」たちを登用したかな、という気がしています。つまり、一定の実務をして、その功績があった人を引き上げる人事を行っていて、過去のやり方だった派閥と当選回数に基づく割り当て人事ではないように感じます。

その点では面白い布陣です。閣僚級ではやはり河野太郎氏を重用している感がありありとわかります。(ひな壇の席次でも河野さんはNo2です。)菅さんは河野さんを自分の後継の一人として育てる気が見えます。主要どころはスライドさせ、副大臣級に面白いメンバーをそろえています。また、首相秘書官は今井氏が抜けるなど経済産業省冬の時代の幕開けとなりそうです。

一説には外交実権を外務省が取り戻したともいわれますが、一方で小泉元首相のキャッチ「古い自民党をぶっ壊して政治経済の構造改革を行う」ではないですが、「古い縦割りをぶっ壊して」構造改革に取り組んでいるようにもみえます。菅さんの改革意識は本気ですね。問題は岸田、石破両名の処遇でしょうか?岸田さんは将来、二階さんの後釜の芽はある気がします。石破さんは党を割って出るかもしれません。もう自民党にいても仕方がないと思います。小沢一郎氏と同じ運命のような気がします。

懲りない韓国、待遇問題の根幹

本当に懲りない人たちだと思います。文大統領が期待をした曺国(チョグク)氏は法務大臣を1カ月で降りました。その次に任命されたのが口がひときわ悪いとされる秋美愛(チュミエ)氏。そしてその秋氏の息子の兵役の際の処遇問題で上を下への大騒動となっています。韓国ではこの二人の法相に限らず歴代の右派、左派大統領がほぼ全員不遇の人生を送るなど、韓国社会に蔓延したこの独特の傾向はどこから出てきたのでしょうか?

見方はいろいろあると思いますが、私は儒教と朱子学が生み出した層状の社会と身分の明白な相違、更に上の身分には絶対服従が当たり前になってしまったことが根幹だと思います。日本で体育会系の学生は「4年神様、3年貴族、2年平民、1年奴隷」と揶揄されたことがありますがこれが韓国ではすべての日常社会で潜在意識的身分層として残っていることかと考えています。かの国の差別意識は日本同様表向きはなくなったとされますが、人々の意識は全く変わっていません。両班がかつてのエリートなら今は財閥系企業勤務やスポーツや芸能で圧倒的地位を築くことでエリート意識が醸成され、周りがそれをもてはやす悪循環が起きています。

韓国人には身分のステップが一つ上がるとちょっとぐらい許されるという風潮が見て取れます。ところが近年の情報のディスクローズ化で次々とそれらが暴かれるというわけです。我々がもはや話題にもしなくなった韓国の不正問題は改善、改革意識が全くなく、身体検査をしても必ず何か出てくる社会に辟易としているということです。もちろん平民が一番割を食っているわけでそれがボイスとして、あるいはSNSを通じて暴力的なまでにエスカレートしてしまうのが私の研究している限りの分析です。

後記

TikTok問題が佳境に入っています。個人的には米中両国政府が後ろでしっかりコントロールし、TikTokやオラクル社は舞台の上で踊らされているだけでしょう。個人的には中断でボツにしてしまう公算が5割以上あるとみています。TikTokはそもそも高度セキュリティ問題を内包するのかという疑問がついて回る一方、このアプリなければ誰かが似たようなものをすぐ作れるので市場から消え去った方が新たな競争が生まれて面白い展開になる気がしています。

では今日はこのぐらいで。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2020年9月19日の記事より転載させていただきました。

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会社経営者
ブルーツリーマネージメント社 社長 
カナダで不動産ビジネスをして25年、不動産や起業実務を踏まえた上で世界の中の日本を考え、書き綴っています。ブログは365日切れ目なく経済、マネー、社会、政治など様々なトピックをズバッと斬っています。分かりやすいブログを目指しています。