朗報!学生ヘルパー in 岐阜県の経過報告!

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今年の7月に学生ヘルパー第一号、Iさんが誕生しました!また、彼女の呼び掛けにより彼女の後輩4人の学生ヘルパー候補が我が家で研修予定です。更には彼女のZoomプレゼンを聞いて、全国に学生ヘルパーをやりたいという声が挙がっています。学生ヘルパーは介護者不足の一助と必ずなります。本日は学生ヘルパーを受け入れる側としての、私の心構えを記します。

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・どのような思いで学生ヘルパーを受け入れているのですか?

→もちろん介護者不足の解決策というのが一番ですが、障害者の未来を見据えている側面も強いです。私は35歳でALSを発症するまで障害者の世界と全く無縁の生活を送って来ました。ALSになって知ったのは障害者の無限の可能性とそれを支える介護者の情熱です。しかしこれらのことは障害者の世界に一歩踏み込まない限り、絶対に実感することはありません。ぶっちゃけて言えば、先輩患者レベルでALSや障害者を理解している・知識を持っている医療従事者は、現在100人に1人もいないと思います。私は1人でも多くの患者さんの可能性を開花したい、そのためには将来医療従事者となる学生さんに障害者の世界を覗いてもらい、感じたことを拡散してもらうことが未来を変えることにつながると思います。

・大人のヘルパーさんと学生ヘルパーとの違いはありますか?

→学生ヘルパーは我が子だと思っています。将来のことや今の悩みなど本気で一緒に考えます。また実の親御さんからお預かりしている意識も強いです。私のサポートチーム全体で育て、守り、刺激となる存在です。

・Iさんとの思い出深いエピソードはありますか?

→大学での講演後に涙を浮かべながら話かけてくれたこと、初めて自宅に見学に来た時覚えたての口文字で質問しまくられたことです(笑)。その、学生ならではの感受性と行動力を見て、学生ヘルパーのパイオニアになれるのは彼女しかいないと確信しました。その後の彼女の活躍は私の当時の想像を遥かに超えるものとなっています。


この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ元社長)のブログ「ALSと共に生きる恩田聖敬のブログ」2020年9月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。