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いまだ「GoToで感染が広がる」「コロナは死病だ」と騒いでいる方が多いです。周回遅れも甚だしい。
本日は、専門家と称する人の多くも知らない、または知っていても全く触れない理化学研究所の発表論文をもとにすでに医学の世界では常識となっている事実(ファクト)を元に、医学は素人の私が分かりやすく解説します。なんで専門家はこのことを絶対言わないんだろう。
まずは世界の現状、つまりファクト
ヨーロッパでは感染拡大が1回収まった後、3ヶ月ほどしてまた広がっています。が、第一波と比較して全然死者が増えない。これはイギリスの例ですが、フランスやドイツやイタリアもみんな同じです。
これをわたしは「ヨーロッバでは一度集団免疫が成立したが、コロナの抗体は消えやすいため、再感染が広がった。しかし再感染の場合はB細胞が記憶していて抗体を作るため、重症化率が非常に低下する。つまりただの風邪と大差なくなってくる。という仮説を立ててなんどかブログに書きました。
3ヶ月後の日本のコロナはどうなるか、医学の素人がデータを元に予言してみる
集団免疫の確立を宣言したスウェーデンでも同様に時間経過と共に感染者が再び増加しつつありますが、死者は全然増えていません。
スウェーデンなうです。誰もマスクをしていない。
最近「世界で死者が出なくなったのはマスクをみんながするようになったからだ。10匹のハムスターの実験で証明された」というマスク真理教信者が出てきていますが、マスクをみんながしているならヨーロッパで再感染が広がるのはおかしいし(笑)、スウェーデンはご覧の通り誰もマスクをしていないのに死者が増えない。なにかを思うこむのはいいのですが、科学的見地がゼロです。
で、わたしの「再感染の場合はB細胞が記憶していて抗体を作るため、重症化率が非常に低下する」説は、トンデモだ、証明されてないといってマスク真理教信者は噛みついてくるのですが、ご存じ小保方さんで有名になった日本の最高峰ともいえる特定国立研究開発法人 理化学研究所がこんな研究をコロナ前に発表しています。
2013年7月12日
メモリーB細胞が再感染から速やかに体を守る仕組みを解明-メモリーB細胞を人為的に制御し効果的なワクチン開発へ-
同様の研究はたくさんされていて
2015年9月1日
自然免疫の記憶メカニズムを解明-病原体感染によるエピゲノム変化が鍵-
ヒトの免疫系には、先天的に備わった「自然免疫」と生後獲得していく「獲得免疫[1]」があります。自然免疫はマクロファージなどにより病原体に対して初期防御を行います。一方、獲得免疫はB細胞やT細胞などのリンパ球により一度侵入した抗原を認識し、排除します。これまで、病原体に感染したことを記憶するのは獲得免疫だけとされていましたが、いくつかの現象から自然免疫にも記憶が存在することが示唆されていました。しかし、その記憶メカニズムが不明なため、自然免疫の記憶の存在を疑問視する声もありました。
共同研究チームは、グラム陰性菌[4]の細胞壁外膜成分のリポ多糖(LPS)をマウスに投与すると、ストレス応答性転写因子ATF7を介して免疫系遺伝子のエピゲノム変化が誘導され、その状態が長期間持続すること、そして、これによりグラム陽性の黄色ブドウ球菌に対する抵抗性が上昇することを明らかにしました。したがって、自然免疫の記憶は特定の抗原の情報を特異的に認識する獲得免疫の記憶と異なり特異性がない、という特徴を持つことが分かりました。
この研究結果は予防医学の観点ではいまや常識となり、
BCGや破傷風、B型肝炎などのワクチンも
1回接種すれば抗体が消えても
再接種はしなくなった
ということです。小学校時代、BCG接種しても数年後にツベルクリンで陰性になるとまた再接種されていましたがいまはしないそうです。専門医の方達から教えて頂きました。ここ数年のことだそうです。このファクトは別に特定のウイルスや細菌に関してではなく、結核菌、破傷風菌、B型肝炎ウイルスと、細菌とウイルスに共通している点が大事。インフルエンザは毎年ウイルスが変異して新しくなるのでこの手が使えません。
ここまででおわかりのように「いったん罹患した感染症(細菌もウイルスも)に再感染しても、抗体が生成され軽症で済むのは最近では医学的な常識のはずなのだが、なぜかテレビに出てくるお医者さんや専門家の口から聞いたことがありません。
医学の進歩で死者が減ったというのはそれだけのわけがない
マイク真理教のほかに、どうして死者が増えなくなったのか、医療が進んだという説がよく言われてます。特に医クラの方。
コロナ第2波、年齢によらず死亡率低下 その理由は?(日本経済新聞)
この論文は「第二波以降は若者が主に感染しているから重症者が減った」という説を一蹴している。全ての年代において重症化率と死亡率が低下しているからだ。日本だけを見たら確かに医療の進歩で比較的に重症化率が下がったことは納得できるのだが、世界に目を向けるとちっと「?」になります。
たとえばアメリカではもっとも最初に爆発的な感染が広がったニューヨーク州は
このように再感染がまた少し広がりつつありますが、死者はもうほとんど出ません。
それにたいしてニューヨークより4ヶ月遅れて広がったアーカンサスでは
全然死者が減りません!!
ウイルスは弱毒化していないし、しかも同じアメリカで同じCDCが管轄していて情報や医療体制もアメリカ国内で共有しているのに感染が遅れた地域では死者は多く出ている。医療の進歩で死者が出なくなったというのはもちろんゼロでは無いと思うが、グローバルで見ると無理があると考えます。
まだまだ死者が増え続ける国の特徴
ヨーロッパやニューヨーク、東アジアでは死者がかなり出なくなったのにまだまだたくさん出ている国があります。
ざっと挙げると
アメリカ
ロシア
インド
ほかにはブラジル、インドネシア、フィリピンなども多少は減少してもまだまだ多くの人が亡くなっている。この国々に共通するのは
国土が広く、僻地が多くて浸透するのに時間がかかること
です。まだ感染が初めての人が多く、2回目は少ないと思われる。また広すぎて集団免疫ができても抗体が消えるころには地方で新規感染が広がっていると推測。
では日本ではどうなのか。アメリカと日本では感染リスクのある人の比率が段違いであるはずだ。
分かりやすく言うと、日本では新型コロナの感染者が2020年01月20日に出た。当時は全く自粛どころかなにもしていない。ニューヨークの患者第1号は3月1日。しかし20日後には感染者が1万人を越えた。緊急対策として22日にロックダウンです。
日本はと言うと、累計の感染者数は1万人に達したのは4月16日です。ニューヨークが20日かかったものが、なんと3ヶ月もかかっている。
ニューヨークの感染速度は日本の4.5倍
だったわけで、日本や東アジアの各国は欧米に比べてコロナに罹りやすい人が圧倒的に少ないのが分かります。もちろんスーパースプレッダーから大量のウイルスを曝露すれば感染するのだろうが、普通の曝露では感染にいたる人がすくないわけで、だから感染速度が非常に遅かった。したがって今も日本全国に集団免疫が確立しているかといえば「?」です。
しかし全員検査で陽性が30%超えていた歌舞伎町やミナミのホストクラブでは一時は集団免疫が確立したろうし、東京、大阪、那覇、福岡あたりはかなり感染は浸透したと考えられると思う。
特に東京は7月の検査数がどっと増えて感染拡大と騒いだときも重症者は全然増えず第一波の1/4くらいしかいかなかった。都民は1回目の感染は罹りそうな人はみんな罹ったのではないかと思う。
問題はいつも言ってるように東北をはじめとする外部と遮断してしまった地域で、これから冬になって人間の抵抗力が下がったときに猛威を振るう可能性がある。田舎は正月はさすがにやるだろうし年末年始まで帰省するなまでせは言えないだろうから。
夏に罹っちゃえばよかったのに….と思っているが東北人にはもともとの遺伝的資質があることを期待したいです。
いま、これ読んでいます。B細胞についてもたっぷり書いてある