富裕層が誤解されやすい「3つの意外な特徴」

富裕層の方たちとお付き合いする機会が増えてきましたが、一般に思われているイメージとは随分違った行動特性があることに気が付きました。多くの人が富裕層の行動パターンや価値観に関して「勘違い」をしていると言うことです。

acworks/写真AC

意外な特徴 ① 富裕層は「ケチ」

ケチといっても、お金を使わないと言うことではありません。合理的な理由がないことに対して対価を払うことを、とても嫌うのです。常に「価値>価格」がどうかを判断し、たとえ100円であっても無駄なものにはお金を使わない。逆に、価値があると考えれば、価格を見ないで躊躇なくお金を使う時もあります。

富裕層がケチなのではなく、お金に対するこのような合理的な考え方があるからこそ、富裕層になれたと考えることもできます。

意外な特徴 ② 富裕層は気分で動く

合理的に行動する一方で、非常にエモーショナルな面を持つのも富裕層の特徴です。

お店のちょっとしたサービスや、心遣いによってテンションが上がると、気持ち良くお金を使う。逆に、気分が悪くなれば、2度と同じお店にはいかない。子供のようなわがままで気まぐれな行動パターンです。

どうしたら気分が良くなるか?それは、お金に代えられないサービスを、その人のためだけに特別にしてあげることです。プライスレスなサービスを提供すれば、確実に富裕層の心を掴むことができます。

意外な特徴 ③ 富裕層は寂しがりや

富裕層は、交友関係が派手だと思われがちですが、実際には心を許せる知り合いが少ない場合が多いのです。

経済的に豊かになればなるほど、お金目当てにアプローチをしてくる人が増えたりします。その結果、「誰と付き合うか」よりも「誰と付き合わないか」ばかりを考えて、警戒心が強まるからです。

だから、心を許せる同じような価値観を持った人たちとのコミュニティーに大きな価値を感じるのです。

富裕層の求めるものは富裕層にしか理解できません。だから、普通のサラリーマンが富裕層ビジネスを仕事としてあれこれ考えてみても、何だかピント外れで彼らの心をつかむことが出来ないのです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年10月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。