偽リベラルと私が呼んでいるのは、冷戦の終結で行き場を失った、極左的な反自由主義思想の持ち主が、リベラルなどという仮面をかぶっている流れの人たちのことだ。言うまでもなく、本音と建て前が違うので、言うことはダブルスタンダードになるし、ブーメランが自分に命中して大けがをされることも多い。
最近、そういういい例だと思ったことを三題噺にして紹介しておく。
①学術会議を擁護する方々は説明責任を果たしているのか
学術会議と学士院とか科研費が直接にリンクしないことは確かだ。だが、同じようなグループや闇の勢力が科学技術関係のポストや国費をろう断しているのかどうかが問題なのである。
関係ないなら大いに結構、そういう疑惑が生じないように学術会議OBと学士院のメンバーがダブりすぎてないとか、学術会議の実力者と関係があるところに科研費が集中してないか、立派な研究者がなぜか排除されていないかとか本格的に科学技術会議自身も内閣府や文部科学省が多角的に精査して、そういう疑惑を持たれないようにすべきだし、問題があれば是正すればいい。
科学技術会議の会員の選び方だってずいぶんと不明朗と聞く。(参考:川勝知事が追及しない「日本学術会議」選考の謎ー東洋経済オンライン)総理の知り合いだから、どっかで同席したとかいうことだけで、因果関係もなにも立証せずに、忖度だと決め付けていたのに限って自分たちには疑いをかけることすら拒否するなど恥知らずだ。
②ラサール石井が首相を「反教養」「反知性」と侮辱
劇作家のラサール石井氏が日刊ゲンダイDIGITALに、『学術会議問題の根幹は菅首相の「反教養」「反知性」にある』とか書いている。
私はラサール石井さんの持ち味は「反教養」「反知性」主義そのものかと思っていたので自分と首相は同類とでもいいたいのかと思う。川勝大先生が首相を揶揄するのは、まあ、分からなくもないが、ラサール石井さんにそんな資格あるのか。
それに
「ハンコをなくし、デジタル庁をつくり、携帯、車、テレビと国民に欠かせないものの情報をデジタルでつなげる。スマホで匿名で政府批判をしたら、次の日には免許が失効し携帯が止まる。そんな日がやってくるかも」
などと仰るが、SNSでは極左は何を言っても大丈夫だが保守系は数年前のちょっとした言葉遣いを咎められて、訳の分からんアカウント停止に突然されている人が多いし、それを擁護しているのはラサール石井さんのお仲間でないのか。
そして、彼らが擁護する中国や韓国の政府は何をしているのか分かっているのだろうか。
③芸能人などの自殺報道が自殺増加の引き金になっているなんて常識でしょう
一般社団法人「いのち支える自殺対策推進センター」は21日、1~8月の自殺者数の動向を分析した中間報告を公表し、昨年比で7月以降増加したのは、人気俳優の死去報道が影響した可能性が高いとした。来年3月に確定値を基にした分析結果を公表する方針だそうだ。(参考:俳優死去の報道、自殺増に影響か 対策団体が分析)
ワイドショーは自殺を助長しているとしかいいようがない。それは岡田有希子さんのときから散々言われてきた。なんだかんだいってマスメディアは自殺を美化している。
いじめによる自殺でも、自殺した子がどんないい子だったか、可哀想だったか、友人や先生がいかに極悪非道かというノリで報道することが、同様の自殺を誘導しないと考える方が異常だ。
それでも言い逃れするなら、政府が何をしたからその悪影響でなどと根拠もなしに報じることこそやめたらどうか。