泣いても笑っても、米大統領選の投票日まで1週間を切りました。
今年は期日前投票が26日時点で約6,000万人を超え2016年の投票者数の約4割に膨らむ事情から、2000年の再集計の悪夢再びとの観測が浮上中。
バイデン氏圧勝であれば問題はないものの、何が起こるか分からないのが選挙ということで、勝者の見分け方のポイントをアノマリーなどを通じておさらいしていきます。
まず、米大統領選を最多で当てた州を振り返りましょう。1900年以降、2016年まで(一部の州を除く)は以下の通りです。
チャート:大統領選の的中率、ベスト・ワースト5位の州
(作成:My Big Apple NY)
そう、オハイオ州が93.3%とぶっちぎりで1位なんですよね。しかも、戦績28勝2敗のうち、2敗は民主党の大統領が勝利した時(1回は1944年のハリー・トルーマン氏と、1960年のジョン・F・ケネディ氏)なのですよ。つまり、トランプ再選のカギを握るのはオハイオ州ということになり、今年も目が離せません。
最近の傾向をみてみましょう。2000年以降で最も正確に大統領を選出した州はオハイオとフロリダで勝率は100%(両州は1996年以降で見ても全勝)、続いてアイオワ、インディアナ、バージニア、ノースカロライナ、コロラド、ネバダが80%となります。
このうち、オハイオ、アイオワ、フロリダは2016年に民主党候補から共和党候補へ鞍替えした6州(上記3州に加えミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシン)に含まれ、要注意。オハイオやフロリダ以外の州も勝率は比較的高く、過去3回は6州で全勝しておりました。
チャート:2016年の接戦州の戦績
(作成:My Big Apple NY)
なお民主党候補が本選で勝利する上で抑えておくべき州は・・・メリーランドとなります。選挙速報は、これらの州に注目すれば結果判明前に勝者を予想できる・・・かも?
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK –」2020年10月27日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。